内容説明
日本ナサニエル・ホーソーン協会40周年記念論文集。協会の現在地をしめす22人の論客―
目次
第1部 ロマンスの倫理(“エシカル・ルネサンス”期のホーソーン文学;「若いグッドマン・ブラウン」―黙示録的終末世界に見るエディプス問題と疎外;「総督官邸に伝わる物語」にはめ込まれた場所と時間と人間の心―アメリカ的恐怖の重層性 ほか)
第2部 倫理と語りの中間地帯―「埋葬」をめぐるロマンス(「丁寧な埋葬」をめぐるロマンス―ホーソーンの作品における死者と生者の土地/物語空間;ロジャー・マルヴィンの埋葬者―ホーソーンのオーク表象を再考する;呪いとしての祝福―「ロジャー・マルヴィンの埋葬」における父子関係の再考)
第3部 ロマンスの語り(ホーソーン的ロマンスの雰囲気について―序文再読;皮膚、テクスト、鏡―「痣」におけるエールマーの罪のしるし;「花崗岩のような群衆」―「天国行き鉄道」の語りと移動 ほか)