目次
第1部 架空の国に起きる不思議な戦争(奇怪な内乱の起きる不思議な国―コンラッド『ノストローモ』にみる祖国喪失者たちの抱く幻想;変奏されるアイルランド史―ロディ・ドイル『ヘンリーと呼ばれた星』における戦争と歴史;戦場のクーフリン―W.B.イェイツの劇作品『バーリャの浜辺にて』に見る叙事詩英雄の戦い)
第2部 未来の戦争を予言する作家たち(若き炭鉱王を脅かす見えない戦争の影―D.H.ロレンス『恋する女たち』と愛国の叫び声;戦争映画の中の「音楽」と「兵士」たち―デイヴィッド・リーン監督の『戦場にかける橋』を観る;核時代の到来を予言した作家―H.G.ウェルズ『解放された世界』からヒロシマへ)
第3部 戦争の傷跡とともに生きる(戦場で心の傷を負う兵士たちの「それから」―パット・バーカー『再生』を読み解く;自然と向き合う人間に見えるもの―農と食の未来と平和を思う;ある現代美術家の告白―戦争の傷跡から信ずべき「何か」を求めて)
著者等紹介
津久井良充[ツクイヨシミツ]
高崎経済大学名誉教授
市川薫[イチカワカオル]
広島修道大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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