内容説明
ホーソーン没後150年記念論集、成る。現在の日本ホーソーン研究の粋を集めた画期的論文集、ついに完成。アメリカの作家たちの共鳴・交感がここに明らかになる。かれらをつなぐロマンスの文学的遺産とはなにか。19人の論客がその姿をあぶり出す。
目次
1 ホーソーンと十九世紀の作家たち(ホーソーンとロマンスの遺産―「若いグッドマン・ブラウン」に見る現実の風景;“モラル・ヒストリアン”ホーソーン―精神的歴史のロマンス的語りかた ほか)
2 ホーソーンと二十世紀以降の作家たち(ホーソーンとフォークナーの「イタリア」―『大理石の牧神』と『響きと怒り』における南北戦争の影;語り直される「痣」の物語―ホーソーンからオーウェル、モリソン、ジュライへ ほか)
3 ホーソーンと子どもたち(パールと子ども像の変遷―失われた環を求めて;ロマンスの磁場、奇跡、子ども―「雪人形」と『秘密の花園』の生命の庭 ほか)
4 ホーソーンと歴史・人種・環境(「いつわりのアルカディア」―ホーソーンの自然観を再考する;ホーソーンの鉄道表象―「天国行き鉄道」を巡るピューリタン的/アフロ・アメリカン的想像力 ほか)
著者等紹介
成田雅彦[ナリタマサヒコ]
1959年生まれ、専修大学教授
西谷拓哉[ニシタニタクヤ]
1961年生まれ、神戸大学大学院国際文化学研究科教授
高尾直知[タカオナオチカ]
1962年生まれ、中央大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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