内容説明
正統派マルクス主義の客観主義と教条主義の泥沼に幻滅した青年黒田。梯明秀や上山春平らの新鮮な呼びかけにこたえ、哲学者としての任務を再び自らに呼び覚ます。集中して行われたルカーチのリアリズム論や三浦言語論への考察を含む。
目次
『新日本文学』第九巻第一‐第四号(一九五四年一‐四月号)
ルカーチ・針生一郎訳編『リアリズム芸術の基礎』
『思想』第三五九号
『理想』第二五二号
山崎謙『矛盾の論理学』
『指』第一一‐一六号、第三〇号
板倉聖宣「ニュートン力学の形成過程における力と運動」(『科学と方法』別冊五)
『理論』第二三号
『文学評論』第六号
『思想』第三六〇号〔ほか〕
著者等紹介
黒田寛一[クロダカンイチ]
1927‐2006年。埼玉県秩父町に生まれる。東京府北多摩郡府中尋常小学校卒業。医師をめざして東京高等学校理科乙類に入学するが、1949年中退。療養しながら独学を続ける。1952年に処女作『ヘーゲルとマルクス』を理論社から出版。翌53年から「民科」(民主主義科学者協会)に出席。「正統派」唯物論者たちによるマルクス主義の客観主義的歪曲と対決し、論戦を展開。1956年のハンガリー労働者の蜂起にたいするソ連軍の弾圧を弾劾し、反スターリン主義運動を創造(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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