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内容説明
みんながぐっすり眠っている間に、働き、歌い、祈り、食べる人びと。そこには、不思議な世界が広がっていた。戦場取材の名物記者が、東京の夜をさまよう!
目次
七十三歳の元祖トラック野郎
新宿八百屋
深夜徘徊
流しの歌姫
水族館劇場
夜の焼鳥工場
老人介護の夜
たばこ自販機
明治神宮野球場でヨガ
ラマダン(断食月)の夜〔ほか〕
著者等紹介
吉岡逸夫[ヨシオカイツオ]
桜美林大学講師。元東京新聞編集委員。米国コロンビア大学大学院(ジャーナリズム科)修了。青年海外協力隊員としてエチオピア国営テレビ局、飢餓難民救済委員会に勤務後、新聞社カメラマン、記者として世界69ヵ国を取材。東京写真記者協会賞、開高健賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fwhd8325
34
若い頃、夜の街は魅惑的だった。眠らない街と言われることもある。昔からよるだけ開くパン屋さんとか、夜に特化した職業があることは見聞きしていた。ここでは、職業に限らず、夜に、夜を通して活動される人たちが描かれる。得意な世界だけに、取材の難しさもあったと書かれているとおり、短い中に夜の凝縮された世界を感じます。2018/03/31
黒猫
21
隠れた良本だと思います。東京新聞を取っていないと読めない夜の町のノンフィクション。真夜中にやっている保育園、真夜中に走るトラック、八百屋、深夜徘徊、流しの歌姫、無人焼き鳥機械、介護サービス、たばこ営業、ラマダン、渋谷、江戸前の穴子漁、24時間念仏、マッサージ等。夜に動く人がいる限り、働く人がいる。著者の感情が入らないルポルタージュが良い味です。これを機にジャーナリスト活動を止めるみたいですがまだまだ続けて欲しい。読みやすかった。写真がカラーで文字と一体化してイメージしやすくとても面白かった。2018/03/14
座敷童
11
24時間、いつもどこかで誰かが働いている。そうやって世の中が動いている。ややもすると夜の仕事といえば悪いイメージが持たれがちだが、こういうノンフィクションはそういう間違ったイメージを払拭する大切な作品だと思う。2018/04/08
アーミー
8
私の寝ている間の夜の世界の話である。夜活動する人たちの姿を14回にわたって追い続けた筆者の努力のたまもの集だ。番外編も含め18もの夜のワールドが展開。デコトラの現役運転手、24時間営業の八百屋ややきとり工場で働く人々、ながしのお姉さん、老人介護センターの夜の話、夜のヨガ大会、夜間営業の劇場、真夜中の散策グループ、etc。取材にあたって作者は大変苦労をされたようだが、本書からはそんな苦労は読み取れない。自分の人生を赤裸々に語りながら、現実の夜の世界で力強く生きている人々が頼もしく描かれている。 2018/03/10
Tatsuhito Matsuzaki
7
東京新聞朝刊で2016年から2017年に連載されたルポルタージュを編集した一冊。 東京の夜に働く様々な職業&店舗の人々の人生を切り取ったような写真と文章が魅惑的です。 #トラック野郎 #八百屋 #流し歌姫 #水族館劇場 #焼鳥工場 #老人介護 #たばこ自販機 #アナゴ漁 #保育園 #のぞき2021/04/20