内容説明
敗戦の傷手から回復した独占資本による「科学支配」、これを直視しえぬ科学者に警鐘をならし、日本の「原子力開発研究」の草創期に“原子力平和利用三原則”の問題性を問いつづけた物理学者の幻の名著が甦る。
目次
第1章 窮乏と鎖国の時代
第2章 暗い谷間の時代
第3章 再編成と試練の時代
第4章 理工科ブーム時代
第5章 民主主義科学者協会
第6章 素粒子論グループ
第7章 原子力と科学者
著者等紹介
吉岡斉[ヨシオカヒトシ]
1953年8月13日富山県生まれ。1976年、東京大学理学部物理学科卒業。1994年より、九州大学大学院比較社会文化研究科教授(2000年より研究院教授)。2010年より、国立大学法人九州大学副学長を兼任。現代科学技術史および科学技術政策を専門とする。2011年より政府の東京電力福島原子力発電所における調査・検証委員会委員をつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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