内容説明
環境問題、生命操作、ナノテクなど、いま科学がかかわる世界は、危険性と不確実性が増幅し、差別や破壊の原因にさえなっている。この状況に、科学論の第一人者が従来の科学観を根底から問い直し、新たな科学との向き合い方を提起する。
目次
第1章 科学の現在
第2章 科学はいかにして現実を変えたか
第3章 歴史に基づく再検討
第4章 リトル・サイエンス、ビッグ・サイエンス、メガ・サイエンス
第5章 科学の客観性
第6章 不確実性
第7章 科学と民主主義
第8章 人々の科学
第9章 科学、その将来とあなた
著者等紹介
ラベッツ,ジェローム[ラベッツ,ジェローム][Ravetz,Jerome]
1929年フィラデルフィアに生まれる。1954年にケンブリッジ大学でPh.D(数学)を取得。1986年に科学史・科学哲学科の教員として長らく勤めたリーズ大学を退職後、ロンドンで、不確実性を伴うリスクの管理および環境問題を扱うコンサルタントを開業し、現在に至る
御代川貴久夫[ミヨカワキクオ]
1949年川崎市に生まれる。1974年東京教育大学理学研究科化学専攻修士課程修了。1980年理学博士(筑波大学)。現在、一橋大学大学院社会学研究科教授。専門は環境科学、環境メディア論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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