内容説明
「美と経済」のプロブレマティーク。F・ジェイムソンとの対話をつうじて、ポストモダニティのグローバル化による文化的変容を衝き、その深奥にある「政治」の領野を開示する。西欧マルクス主義の第一人者によるラディカル美学批評。
目次
第1章 予兆(リマ・マドリード・ロンドン;上海・アンコールワット・ユカタン半島;ニューヨーク・ハーバード・シカゴ)
第2章 結晶(アテネ・カイロ・ラスベガス;モントリオール・パリ;フランクフルト・ミュンヘン)
第3章 捕捉(源泉;五つの変動;成果)
第4章 余波(時代設定;複数性;屈折;視野;政治)
著者等紹介
アンダーソン,ペリー[アンダーソン,ペリー][Anderson,Perry]
1938年、ロンドンに生まれる。中国、アメリカへの移住の後、オックスフォードで学ぶ。ハンガリー動乱とスエズ危機に触発され、イギリス・ニューレフトの中心的活動家の一人となる。長い間雑誌『ニューレフト・レビュー』の編集者を務め、また出版社Versoのファウンディングスタッフにもなる。著作は、西欧マルクス主義論、絶対主義国家論、古代から封建制への移行論、グラムシ論、モダニズム芸術論、ポストモダニズム論(本書)など広範囲且つ多岐にわたる。その経歴や著作から見て、「現代マルクス主義の第一級の思想家の一人」と呼ぶことができるだろう。現在UCLA教授(歴史学・社会学)
角田史幸[ツノダフミユキ]
1978年、一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得。現在、秀明大学総合経営学部教授
浅見政江[アサミマサエ]
1997年、慶応義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得。現在、秀明大学国際協力学部専任講師
田中人[タナカマサト]
1996年、早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程修了。1998年から2000年、早稲田大学社会科学部助手。現在、早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程在籍
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