内容説明
戦時中のヘーゲル論理学研究をふまえて、敗戦後に「実践と認識」や社会変革の論理を追求し、変革への「過渡期」の問題を明らかにしようとした「正統派」の弁証法。梅本主体性論にたいする批判をも収録。
目次
弁証法
弁証法的唯物論について
ヘーゲルの絶対的理念にかんする批判的考察
ヘーゲルからの前進と後退―田辺元博士の弁証法について
実践の優位について
変革の論理について
唯物論と実践
弁証法的唯物論の新しき課題について
弁証法と過渡期の問題―飛躍論の機械的な理解に抗して
哲学における修正主義―梅本克己氏の立場について