目次
「三位一体」改革とマニフェストが日本を変える―もはや政党も官僚も逃げられない(北川正恭(早稲田大学教授(前三重県知事)))
1 闘う知事会で抵抗勢力を打破する―「この国の形を変える」という大きな発想で「三位一体」改革を(梶原拓(全国知事会会長(岐阜県知事)))
2 「三位一体」改革(国の補助金削減・地方へ税源移譲・地方交付税縮小)の必要性と背景(田嶋義介(島根県立大学教授))
3 国庫補助負担金は八割、約九兆円が削減できる―地方自治体は、「本当の自立」を求める覚悟を固める時にきた(増田寛也(岩手県知事))
4 現行は納税者に税金の使途を自覚させない錯覚財政システム―税金と行政サービスの間に緊張関係が生まれる分権と、どちらが幸せか(浅野史郎(宮城県知事))
5 「中央にお任せ」の傍権者的立場を捨て、闘う姿に―市町村を含めて分権にコンセンサス必要(木村良樹(和歌山県知事))
6 補助金を通じた国の関与による統制が地域の自立を阻害している―「地方自治確立基本法」(仮称)を作り、国と地方を対等に。(国松善次(滋賀県知事))
7 国庫補助負担金は全廃の覚悟で臨め―責任の重さが地方自治体を変える(石井正弘(岡山県知事))
8 税源移譲による税収格差に調整システムを―それには交付税を見直して活用も(西川一誠(福井県知事))
9 基礎自治体が力をつけてこそ国が成り立つ―明確な役割分担をして市町村を重視した分権改革を(寺田典城(秋田県知事))
10 国益より省益優先の官僚主導の閉鎖的「構造」改革を―問われているのは、日本政治の真の長期的な構造改革(片山善博(鳥取県知事))