内容説明
本書は、行政手続法や条例の基盤となっている思想、そして、さらにそれらを支えている宗教的基盤について言及している。また、本書のサブタイトルとなっている「手続的公正の心理学」からルールのあり方を考えている。これに関連して、手続的公正に対する「報復的公正」についても触れている。
目次
1 構造改革の思想とルールのあり方(一九八九年の日米構造問題協議文書;指弾された集団主義 ほか)
2 アメリカ文化の基底にあるピューリタニズム(神を信ずる「自由」と「奴隷的」状態;ルール社会とルールなき社会 ほか)
3 法の根源にある「手続」的公正(法的正義とは何か;配分的公正(結果の公正) ほか)
4 社会のアイデンテティに関わる報復的公正の考え方(ルール違反者に対する処罰要求;なぜ我々は犯罪者に対して刑罰を要求するのか ほか)
5 分権改革の中での手続的な公正(財政危機の中での「配分的正義」と「手続的正義」;地方制度調査会の「西尾私案」 ほか)
著者等紹介
鈴木庸夫[スズキツネオ]
千葉大学法経学部教授。1947年生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程修了。千葉大学教養部助教授、1997年シドニー大学名誉客員教授(同年10月まで)、千葉大学法経学部助教授を経て、現職
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