内容説明
どのようにしてフィンランドが今日のような福祉国家になっていったのか、その形成過程で生まれた理念、福祉国家における自治体の役割、働くことに関する市民の考え方などを中心に解説。
目次
1 フィンランド福祉国家について(なぜフィンランドなのか;日本との共通点;北欧型の福祉国家とは)
2 フィンランドの福祉国家の特徴(平等について;福祉国家の理念の形成;普遍性について;教育制度について)
3 地方自治制度(政治的主体としての地方自治体;サービス供給主体としての地方自治体;合併問題と自治体組合;選挙について)
4 少子高齢社会の課題(年金改革について;少子化対策)
5 より寛容な社会へ
著者等紹介
山田真知子[ヤマダマチコ]
浅井学園大学人間福祉学部教授。1946年生まれ、1971年国際基督教大学教養学部社会科学学科卒業、フィンランドに三〇年在住、その間に、フィンランド国立社会福祉保健研究開発センター客員研究員、フィンランド研究開発基金の対日福祉輸出プロジェクト勤務。01年北海道大学大学院法学研究科博士課程修了、法学博士(公共政策専攻)、02年4月より現職
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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コホーー
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フィンランドは、EU諸国の中で高齢化のスピードが最も速い国なため、高福祉・高負担による手厚い福祉政策をとっているにもかかわらず、優れた競争力を有している。福祉分野を含め市民がNPOを結成して活動することが盛んなほか、失業保険等の社会保障制度が充実しているので、革新的な試みがしやすい点が現在の世界トップレベルの情報産業国たりえる要因である。少子化対策では、子育てに対する経済的支援や女性が自己実現できるように保育制度の整備も必要。その他では産休・育児休暇の積極的な取得、男性の育児参加が不可欠。2016/09/24
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