感想・レビュー
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筑紫の國造
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第一航空艦隊参謀長になってからの草鹿の自伝は読んだことがあったが、これは出生から日米開戦前までの自伝。あまり世の中の動きがくわしく書かれておらず、純粋に個人の自伝といった面が強い。しかし全く世情を無視しているわけでもなく、ロンドン会議についての記述はかなり印象に残る。やはり、条約に反対して自刃した草刈英治少佐の存在は大きかったようだ。実のところ、草鹿本人の経歴よりこうした周囲の人々の動きの方が気になってしまう。山口多聞、大西瀧治郎など、著名人の記述がもっとあればなあ。2016/02/18
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