感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまはるか
6
カナダの田舎町の小さな老人ホーム、100才を筆頭に寝たきりでない老人が集う。「サンセット老人ホームの愉快な仲間たち」と副題にあるが、寄る辺ない老人の悲哀を描いて愉快な話ではない。老人ものは「窓から逃げた100才老人」「105才料理人ローズの愛と笑いと復讐」など老人だから許される痛快な話も多いが、これはここから先はない行き止まりを描いている。しかし、彼らのボケたり勘違いしたり、かみ合わないちぐはぐなところを愉快と言っているのかも知れない。本人たちは真剣だから愉快と言わなければ救われない。2021/12/28
MT
1
老人たちの思考や行動がやけにリアルに感じる。過去のことを思い出しながら生活しているのに妙に納得した。脈略もなく出る話題や言葉も、今まで経験してきた事から発せられるのかと思うと、簡単にボケたなんて言えないよな…2021/10/06
sheeta
1
「サンセット老人ホームの愉快の仲間たち」という副題からしてブラックじゃ~! 私が老人ホームに入ったらどのタイプだろう。どうせ出所するときは死ぬとき、だったら人間関係こじれたって何を我慢することあろうか!あと数年の命のために、大好きな酒、たばこ辞めろって?逆だろ-って、このタイプだな、と最初は思っていたけど、そういう人に限って残念な結果を招いているのを見ると、やはり、おとなしく、適当に右へならえしておいて、穏やかに残りの日々を過ごすほうがいいのかな、と思ってしまった。2013/08/18
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