出版社内容情報
電子が波であるという量子力学の考えを基礎として、固体内の電子の挙動を明らかにする。■電気伝導性をも含めた固体の性質を理解するためには、量子力学に基礎を置いた固体物性論の知識が必要となる。その根幹は、電子には粒子性だけでなく、波の性質があるという事実である。
■さらに、電子はフェルミ粒子であり、ひとつのエネルギー準位に1個の電子しか入れないという性質を有する。このため、絶対零度でも温度に換算すれば70000Kを超える高いエネルギーを持った電子が存在する。
■そして、エネルギー空間においてではあるが、格子との相互作用によって、エネルギーギャップが生じる。このギャップの存在こそが、良導体や絶縁体、半導体の電気的性質を決めている要因である。
■本書では、電子が波であるという量子力学の考えを基礎として、固体内の電子の挙動を明らかにしている。(本書「はじめに」より)
はじめに
第1章 オイラーの公式と波数
第2章 量子力学とフェルミ分子
第3章 自由電子モデル
第4章 結晶構造
第5章 逆格子空間
第6章 格子振動
第7章 周期ポテンシャル
第8章 バンド理論
第9章 タイトバインディング近似
第10章 電子の運動
第11章 半導体
第12章 磁性
第13章 強磁性
第14章 誘電現象
索引
村上雅人[ムラカミマサト]
著・文・その他
内容説明
電子が波であるという量子力学の考えを基礎として、固体内の電子の挙動を明らかにする。
目次
オイラーの公式と波数
量子力学とフェルミ粒子
自由電子モデル
結晶構造
逆格子空間
格子振動
周期ポテンシャル
バンド理論
タイトバインディング近似
電子の運動〔ほか〕
著者等紹介
村上雅人[ムラカミマサト]
1955年、岩手県盛岡市生まれ。東京大学工学部金属材料工学科卒、同大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。超電導工学研究所第一および第三研究部長を経て、2003年4月から芝浦工業大学教授。2008年4月同副学長、2011年4月より同学長。1972年米国カリフォルニア州数学コンテスト準グランプリ、World Congress Superconductivity Award of Excellence、日経BP技術賞、岩手日報文化賞ほか多くの賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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