内容説明
EUでは、1997年にレタスとホウレンソウについて硝酸イオン濃度の上限を設定。これはどういうことか―日本では硝酸イオンが人体に害を与えるとは考えられていない。じつは、野菜の硝酸イオン濃度は、おいしさと環境への優しさのバロメーターであったのだ。ホウレンソウを研究していた著者は是が非でも現地で確かめたいと願い、実現。フランス、イギリス、オランダの3国へ行って、生産の現場から卸・小売までを調査。われわれ消費者はもちろん、わが国の農政上も看過できない問題を本書でまとめている。
目次
ヨーロッパ連合(EU)(農業の概要;欧州委員会担当官に聞く)
フランス(農業の概要;パリの八百屋;パリのマルシェと直販農家;有機農業と有機野菜農家;卸売市場・ランジス国際市場)
イギリス(農業の概要;スーパー向け野菜生産会社;スーパーの野菜)
オランダ(農業の概要;フードセンター・アムステルダム;スーパーと青空市場の野菜;野菜冷凍加工工場と協力農家)
著者等紹介
三井和子[ミツイカズコ]
1966年同志社大学文学部卒業。1988年より家庭菜園を始める。2001年信州大学農学部応用生命学科卒業後、国内外のホウレンソウ生産現場を取材し、月刊誌「農耕と園芸」に4年間レポートを連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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