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出版社内容情報
耳言葉など、子どもの言葉の世界をとらえた「少年と国語」「蟻地獄と子ども」のほか、日本人の心の世界を描いた「二十三夜塔」「千駄焚き」「祭りのさまざま」を収録。
内容説明
戦中・戦後にかけて子ども向けに書かれた作品を現代化。新たに多数の図版と注を加え、忘れ去られた暮らしの歴史を身近な生活の中から説き明かしていく。本巻は、耳言葉など、子どもの言葉の世界をとらえた「少年と国語」「蟻地獄と子ども」のほか、日本人の心の世界を描いた「二十三夜塔」「千駄焚き」「祭りのさまざま」を収録。小学5年生から大人まで。
目次
山バトと家バト
ブランコの話
赤とんぼの話
ウロコとフケ
クシャミのこと
キミ・ボク問題
国語成長のたのしみ
アリジゴクと子ども
祭りのさまざま
二十三夜塔
千駄焚き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
5
中学生向けの読本として書かれたらしい。言葉の変化の歴史を「ハトポッポ」、「赤とんぼ」、「ふけ」、「くしゃみ」、「キミ・ボク」など身近な例を用いて説明した上で、国語の成長は使用者の心がけ次第であると説く。年寄りが孫に諭すような感じで、ちょっと爺くさい。果してこれを読んで、国語形成の主体者としての自分を自覚する少年がどれほどいるのかは疑問。話のネタになる雑学で終わってしまいそうではある。が、言葉をいちばん覚える少年・少女にこそ、口真似に終らない言葉への感受性を育ててもらいたいという希望が表明されてるんである。2018/11/05