内容説明
古くは大輪田の泊、中世以降は兵庫津とよばれ、瀬戸内海という「歴史海道」のターミナルとして、国内はもちろん、アジアと世界に開かれた門戸であった兵庫のまちと港。平清盛による経ケ島の築造から、勝海舟による幕末の砲台建設まで、数々の歴史の舞台となってきた兵庫津の歴史をたどり、今日の国際港都コウベのもうひとつのルーツを探る。
目次
序章 甦れ、「水際の巷」よ
平清盛のベイエリア開発―大輪田泊から兵庫津へ
兵庫懐古―兵どもが夢の跡
中世の瀬戸内海と兵庫津―「兵庫北関入舩納帳」が語るもの
太平の世の港町と役割
幕末の兵庫―近世から近代へ
歴史海道のターミナル―Think globally,Act locally