内容説明
「悲しみを乗り越えて復興に努めよう」―あの悪夢の日の翌朝、神戸新聞朝刊コラム「正平調」は読者にこう呼びかけた。ともすれば絶望や不安の淵に沈みそうになる被災者を力づけ、ともに目頭を熱くし、そして、復興のあり方を模索した101日間の「連続震災コラム」。
目次
1 がれきの中で
2 人がもがく。街がもがく
3 異形の春に、復活の息吹
4 「NEW KOBE」へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリータ
6
◆1995年9月神戸新聞総合出版センター刊。タイトルの通り、阪神大震災翌日の1/18から5/1までの神戸新聞の一面コラム「正平調」を収録。◆実家では中学ぐらいまで神戸新聞含め数紙取っていたので「天声人語」に比べなんとなく常識的な論調だとは知っていたが、この当時の文章においても行政等の批判は抑制ぎみで、基本的に市民に寄り添った内容となっている。各日の社会的出来事が注記してあることもあり、日々の事態の推移がよくわかる記述となっているほか、文化的な事柄の記述も多く、私が知らない/忘れていたことに気づかされる。2023/01/30