内容説明
歴史の根底を一貫して流れる“天皇”を軸に、もう一つの日本史を描く。権威と権力を分離化する二重構造は、日本国民の英知が生み出した見事な民族的ステイタスである。第50代桓武天皇から第124代昭和天皇まで。
目次
平安遷都により日本国を心機一転―第50代・桓武天皇
貴族社会への叛乱、平将門・藤原純友の乱―第61代・朱雀天皇
摂政、太政大臣・藤原道長の栄華―一条、三条、後一条天皇
武士の台頭と保元、平治の乱―白河、堀河、鳥羽、崇徳、近衛、後白河、二条天皇
武士政権を確立した平氏一族の盛衰―後白河、二条、高倉、安徳天皇
鎌倉幕府を開いた源頼朝―安徳、後鳥羽、土御門天皇
承久の乱と北条執権体制の確立―土御門、順徳、仲恭、後堀河天皇
未曽有の国難、文永・弘安の役―後瑳峨、後深草、亀山、後宇多、伏見天皇
建武の中興の失敗と南北朝時代―後醍醐、後村上、光厳、光明天皇
濫費将軍・足利義政と応仁の乱―後花園、後土御門天皇
天下統一のトップバッター織田信長―正親町天皇
天下統一を成し遂げた豊臣秀吉―正親町、後陽成天皇
徳川300年の礎を築いた徳川家康―後陽成、後水尾天皇
徳川政治の頂点を極めた8代将軍吉宗―中御門、桜町、桃園天皇
黒船来航から遂に大政奉還―孝明、明治天皇
王政復古と近代国家成立―明治天皇
ファシズムの台頭と太平洋戦争―昭和天皇