内容説明
女を歌いあげて一躍時代の寵児となった晶子。歌人であり、師であり、一生涯の夫であった鉄幹との愛の道程を描きながら、明治・大正・昭和を生きぬいた晶子の詩歌に時代の移り変わりをみる。フェミニストとしての評論・思想、昭和期の活動について詳細に論じる。第二部200枚加筆の増補改訂版。全集未収録の晶子のエッセイ、「良人への手紙」「巴里まで」(初出形)を巻末に掲載。
目次
第1部(明治という時代;「道を説く君」とは誰か;日清戦争の戦後派;『明星』の女王への道;『みだれ髪』の意義;日露戦争と詩人晶子;苦悶しつつ拡がる思想;近代日本の偉大な女)第2部(大正という時代;やがて昭和へ;晶子の最晩年)