内容説明
あらゆる生命が絶滅の危機にさらされている現在、地球を救おうとする女たちの思想と行動は、エコロジーとフェミニズムの流れをくんで新たな思想を編みだした。その多文化的なビジョンは、古代自然宗教から最先端の生命科学にまでいたる。詩人・小説家・学者・活動家・宗教者らの多彩な声を収録した、エコフェミニズム思想の集大成。
目次
1 歴史と神秘(エコフェミニズム;ロボトミーの癒し方;ガイアの伝統と共生の未来;子羊の血としての神の起源;エレウシスの秘儀;わたしが愛する女性は地球、わたしが愛する地球は樹木;神学と自然を再考する)
2 世界を織りなおす―政治と倫理の新しい関係(権力・権威・神秘;道にそったカーブ;エコフェミニズムとフェミニズム理論;傷を癒す;エコフェミニズムと抵抗の政治;エコフェミニズムとディープ〈深層〉・エコロジー;ディープ・エコロジーとエコフェミニズム;共通基盤を求めて)
3 わたしたちを癒し、地球を癒す(出産についてのウーマニストの分析;汚染された地での女性の居場所;西欧家父長制の新しいプロジェクトとしての開発;胎児、先端医療技術専門家、汚染された地球;都市の女神;女性、家庭、地域社会;エコフェミニストの誕生;のびゆくものの娘たち;世界の浪費に反対する女たち;眺望、それとも逃避?現代的地球像に関するエコフェミニストの黙想;癒しの芸術家)