内容説明
ある日、突然の中国鉄道部への辞令。「鉄道土木に関する技術指導」というのがその任務であった。準備もそこそこに、わずか2カ月で無鉄砲に近い状態で大陸に渡った。中国の鉄道を理解するためには、中国そのものを理解するしかない。七転八起、失敗を恐れず何でも見てやろうと決心。北はハルピン、西はシルクロードの敦煌、南は海南島まで、その距離は中国全土6万キロに達した。本書は鉄道技術者が生活を通して歴史に培れた中国人民の行動の原点を探り、政治体制・経済体制の異なる中国を理解し、交流を深めた記録である。
目次
北京でのくらし
かいま見た一面
京劇と雑技
北京市内の名所
古都、西安と洛陽
華中沿海部の旅
華南と亜熱帯
中国の東北地方
乾いた大地と内陸部
成都と昆明