出版社内容情報
羽ばたく鳥は常世の理に囚われない。トンビが龍を連れ去り、青菜がスズメになり、山野のクジャクは齢100を超える。人を惑わし、恩に報い、未来を告げ、風の向くまま羽を広げる。その羽を休めるために地に着くとき、我々の暮らしに怪異をもたらす。十二支から始まった奇譚集、跡を濁さず一旦完結。
目次
小鳥の章
野鳥の章
猛禽の章
水禽の章
海鳥の章
異鳥の章
著者等紹介
福井栄一[フクイエイイチ]
上方文化評論家。1966年、大阪府吹田市生まれ。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。四條畷学園大学看護学部客員教授、京都ノートルダム女子大学国際言語文化学部非常勤講師、関西大学社会学部非常勤講師。朝日関西スクエア・大阪京大クラブ会員。上方の芸能や歴史文化に関する講演、評論、テレビ・ラジオ出演など多数。剣道二段。著作は本作で四十冊以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kira
18
図書館本。このシリーズは説話好きにとってたまらなく魅力的。獣、虫、魚と読んできて、今回は鳥である。気に入っている『甲子夜話』からの引用もあって楽しめた。2023/08/02
白井ぱんだ
1
図書館本。表紙のお洒落さとタイトルの格好良さだけで借りたけど意外と堅苦しさなく読めて面白かった!天武天皇が珍しい鳥が献上されたってことで3回も改元してるの初めて知って笑ったよね。昔は気軽に改元してたのは知識としてあったけどここまでとは…。朱雀って一年も使ってないよね。あと八咫烏の八咫って長さ?大きさ?の単位なの驚き。鳥って思ってる以上に人間と隣り合って生きてきたんだなあ〜。2024/02/01
kamekame
1
鳥の俗話なかなか面白かったです。2024/01/07