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内容説明
鼠、牛、虎、兎、竜、蛇、馬、羊、猿、鳥、犬、猪…怪談、奇談、因縁話、主役はいつでも「十二類」。邪気がないから、なお怖ろしい。怖ろしいから、霊力横溢。天下泰平、家内安全、病魔退散。
著者等紹介
福井栄一[フクイエイイチ]
上方文化評論家。1966年、大阪府吹田市出身。京都大学法学部卒。京都大学大学院法学研究科修了。法学修士。四條畷学園大学看護学部客員教授、京都ノートルダム女子大学非常勤講師、関西大学非常勤講師。朝日関西スクエア・大阪京大クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
57
説話を中心に、馴染み深い十二支に関わる話しを抜粋した作品。ゾッとするホラーからファンタジーまで色々と楽しめました。2020/12/13
Die-Go
44
図書館本。世に言うところの十二支に数えられる動物達の怪異譚。一つ一つが短くて読みやすい。世にも不思議なお話がぞろり。『南総里見八犬伝』が猪の項に並べられてるところにちょっと面白さを感じた。★★★☆☆2023/02/14
あたびー
41
十二支に居並ぶ動物達に関わる不思議な出来事を古典の中から拾い上げて紹介している楽しい本。なんと言っても圧倒的に量が多いのが「巳」。神様のお使いから邪蛇まで様々で、起こる怪異もヴァラエティに富んでいる。次が「午」。日本で初は牛も農耕に使役されるものの、やはり圧倒的に馬なのだろう。馬は家の中に場所を与えられることもあるが、牛では聞いたことがない。「未」は少なくて、日本ではあまり馴染みのない動物であることが分かる。「卯」の少ないのはなんでかな?「亥」は大体侍が征伐するターゲット。話も通りいっぺん。2023/03/16
まさ
31
十二支の動物にまつわる昔話。今昔物語などいろいろな出典から集まる掌編集なので、さらっと読める。十二様の妖しさに満ちているけど、昔からの人と生き物との近い距離を感じられる。巳・蛇の章のボリュームが多いのもそれだけ話が残っているから。興味深い。2021/03/30
かおりんご
29
怪異譚かと思ったけれど、そんなに怖くはなかった。十二支の動物を中心とした不思議な出来事を紹介。蛇のページが多い。ウサギは少なめ。2023/03/12