薔薇十字の覚醒 (新装版)

個数:

薔薇十字の覚醒 (新装版)

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月19日 06時23分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 441p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875025047
  • NDC分類 361.65
  • Cコード C1010

内容説明

一七世紀、新・旧教諸国間の抗争が絶えないヨーロッパに突如とどろきわたった「薔薇十字宣言」。それは「魔術とカバラと錬金術」を原動力に、独自のユートピアに基づく新時代の幕開けを告げていた。その背後に潜むのは知識の秘密結社、薔薇十字友愛団。彼らの「見えない革命」は、ルネサンスと科学革命の時代をつなぐ、隠されたヨーロッパ精神史を形づくる…。

目次

王家の婚礼―王女エリザベスとファルツ選帝侯の結婚
ボヘミアの悲劇―ファルツ選帝侯フリードリヒ五世の凋落
薔薇十字運動の潮流―ジョン・ディーからボヘミアの悲劇へ
ふたつの薔薇十字宣言―『名声』と『告白』
第三の薔薇十字文書―『C・ローゼンクロイツの化学の結婚』
薔薇十字哲学の代弁者たち―ロバート・フラッドとミハエル・マイヤー
ドイツの薔薇十字騒動―その隆盛と終焉
フランスを襲った薔薇十字恐慌―流言と論争
イギリスでの薔薇十字展開―フランシス・ベーコンとその著作
イタリアの自由主義者と薔薇十字宣言―パオロ・サルピからトマソ・カンパネラへ
アンドレーエの薔薇十字解釈―キリスト教協会の結成とユートピア都市構想
コメニウスとボヘミア薔薇十字騒動―『世界の迷宮』に描かれた顛末
目に見えない学院から英国学士院へ―薔薇十字運動の新たな展開
薔薇十字的錬金術へのアプローチ―アシュモールとニュートン
薔薇十字主義とフリーメーソン―秘教的ルネサンスの遺産
薔薇十字啓蒙運動―歴史から消えた一時代

著者等紹介

イエイツ,フランセス・A.[イエイツ,フランセスA.] [Yates,Frances Amelia]
1899年、イギリスのポーツマスに生まれる。ロンドン大学で学び、1944年からは同大学付属ワールブルク研究所の一員として、イタリア、フランス、イギリスのルネサンス、ならびにジョルダーノ・ブルーノ研究に従事。ルネサンスのネオプラトン主義に底流するヘルメス=カバラ的伝統に注目し、図像学的方法を駆使して、「魔術とカバラと錬金術」を視座としたルネサンス精神史の新しい展望を拓く。1967年以降、ワールブルク研究所名誉研究員、英国学士院会員。1977年、ルネサンス研究の貢献により、大英帝国二等勲爵士を授与され、「デイム」の称号を得る。1981年逝去

山下知夫[ヤマシタトモオ]
1951年、東京生まれ。1969年麻布高校卒業後、三年間にわたりパリ大学に留学、フランス近代文学を専攻する。シュルレアリスム、特にアンドレ・ブルトン研究を通して、オカルト哲学を含むルネサンス思想に傾倒、当時の美術や著作に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

26
いやー面白かった。ルネサンスと啓蒙主義の間には反イエズス会・反ハプスブルク的、ヘルメス=カバラ・錬金術的思想潮流があった。近代の顕教(啓蒙主義や科学)は、密教から生まれたと言っても過言ではないのである。2024/04/02

roughfractus02

6
薔薇十字団は存在しなかった。秘密結社が存在するならその宣言文を公にすることはないからだ(本書付録にその全文がある)。これが、信用しうる図像や文献資料を検討した末の著者の結論である。その一方で本書は、ジェイムズ一世の王女エリザベスとフリードリヒ五世の婚姻での大陸とイギリスの宮廷の接近から文化的かつ知識的な交流の形成へ、出版文化と共に拡大するプロテスタント間に浸透した魔術(マギア)的解釈が勢いづける薔薇十字運動の興隆、そしてその運動が後のフリーメイソン結成の契機となる、広大なネットワーク形成史を展開していく。2019/04/15

∃.狂茶党

2
オカルト的陰謀論にはしらず、堅実に薔薇十字運動を辿っていく真面目な書物。こちらの歴史知識が不足しているので、ピンとこない部分もありますが、曖昧だった薔薇十字について一つの視点を得たように思う。2019/11/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/13527604
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。