ゴジラ幻論―日本産怪獣類の一般と個別の博物誌

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ゴジラ幻論―日本産怪獣類の一般と個別の博物誌

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875024828
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C1040

出版社内容情報

2016年、東京に上陸し、活動を停止した巨大不明生物「ゴジラ」。その生態や発生プロセスの謎に、生物学の最新知見をもって挑む。2016年、東京に上陸し、丸の内で活動を停止した巨大不明生物、通称「ゴジラ」。従来の生物学の知見では単純に説明することのできない生態や機能、起源と発生プロセスの謎に、生物学の最新知見をもって挑む。「シン・ゴジラ」に登場する女性科学者のレポートや、1954年初代「ゴジラ」の山根恭平博士の孫による講演記録など、科学的知識と虚構が入り交じる一書。

第1章 「ゴジラ生物学会特別紀要」より
巨大不明生物の起源

【基調講演】 山根恭太郎
「シン・ゴジラ」に確認された新事象をめぐって 
◆第一部 ゴジラの分類学的位置づけ/爬虫類とは?
補論 怪獣のリアル――現実と非現実の狭間
◆第二部 ゴジラの進化と発生/尻尾の謎
補論 リアリティのレベルに関する問題

【緊急レポート】 尾頭ヒロミ
巨大不明生物に関する形態発生学的アプローチ
◆諸言/頭頸部の解剖所見/皮膚と附属構造物についての比較形態学的考察/ゴジラの尾と背鰭に関する諸問題、ならびに気嚢の存在が疑われることについて/系統的位置についての考察と結論/分子遺伝学的背景/個体発生上の変化/人為的発生プログラムの構築に関する仮説/結語
補論 キングギドラのポジション

【ゴジラ問題調査委員会中間報告書】
牧悟郎博士の日記
◆本提出書類について/翻訳文/付記


第2章 個別の博物誌
ゴジラ生態圏をめぐる四つの報告書

◆四足歩行怪獣アンギラスの形態学的特徴とその進化的起源――山根恭平
 補論 キングギドラは何頭か
◆モスラの昆虫形態学と分類学について――杉本是也
 補論 モスラの魅力
◆怪獣バランと秘境の蝶――杉本是也
 補論 歌舞伎としての怪獣映画
◆ラドンとメガヌロン
 補論 サービス満点の怪獣映画


第3章 怪獣多様化の時代をめぐる随想
1960年代の「ワンダフル・ライフ」

◆怪獣の住む世界1964-1966
◆特撮大好きオヤジのぼやき
◆ゴジラの変貌
◆怪獣残酷物語
◆映画にみる生物学的イメージ
◆モンスターと自然観
◆昭和人間ドラマの魅力
◆SFのフィルム・ノワール
◆異界からの侵犯
◆Qの終焉

付録 私の怪獣映画ベスト30

倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年、大阪府出身。京都大学大学院博士課程修了、理学博士。米国留学後、熊本大学医学助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、理化学研究所主任研究員。主な研究テーマは、「脊椎動物頭部の起源と進化」など。最新刊『分節幻想』(工作舎2016年11月刊)は発売後2週間で毎日新聞にて養老孟司氏が書評!

内容説明

妄想から科学へ「シン・ゴジラ」vs.進化発生学。ゴジラ、アンギラス、ラドン、モスラ、バラン…その生物学的起源とは?

目次

第1章 「ゴジラ生物学会特別紀要」より 巨大不明生物の起源(基調講演 「シン・ゴジラ」に確認された新事象をめぐって;緊急レポート 巨大不明生物に関する形態発生学的アプローチ;ゴジラ問題調査委員会中間報告書 牧悟郎博士の日記)
第2章 個別の博物誌 ゴジラ生態圏をめぐる四つの報告書(四足歩行怪獣アンギラスの形態学的特徴とその進化的起源;モスラの昆虫形態学と分類学について;怪獣バランと秘境の蝶;ラドンとメガヌロン)
第3章 怪獣多様化の時代をめぐる随想 一九六〇年代の「ワンダフル・ライフ」(怪獣の住む世界1964‐1966;特撮大好きオヤジのぼやき;ゴジラの変貌―「ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘」考;怪獣残酷物語―私を戦慄させた怪獣たち;映画に見る生物学的イメージ;モンスターと自然観;昭和人間ドラマの魅力;SFのフィルム・ノワール;異界からの侵犯;Qの終焉)

著者等紹介

倉谷滋[クラタニシゲル]
1958年、大阪府出身。京都大学大学院博士課程修了、理学博士。米国ジョージア大学、ベイラー医科大学への留学の後、熊本大学医学助教授、岡山大学理学部教授を経て、現在、理化学研究所主任研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

19
京大院卒で理研在住のバリバリの生物学者が、進化形態学と比較発生学を駆使してゴジラを始めとする様々な怪獣の形態や生態、進化や発生を考察している。それだけでもうメロメロ!2017/06/16

gu

11
この本の面白さはまず、虚構に対して怪獣映画と同じアプローチが取られていることだ。尾頭ヒロミや山根博士の架空の論文、『シン・ゴジラ』の(非公式な)前日譚である「牧悟郎博士の日記」、その他モスラ・バラン・ラドンの起源についての生物学的な分析など、怪獣を現実の存在として論じるという虚構を成り立たせるために動物形態学・解剖学・発生生物学・古生物学等の「現実」が総動員されている。『シン・ゴジラ』の公開後、これまで怪獣を扱ったことのないような媒体や書き手も含め多方面からゴジラ論が展開されている。かつてこれほどまで2017/03/20

ローレンツ🐾

10
いやー、おもしろい本だった。 特に尾頭さんのところは読み応え満点だ! また一冊、お宝本が増えた!すごい本見つけちゃったなぁ〜〜 さーて、もう一度ゴジラを観ようかなぁ!2019/10/29

らくだ

9
ゴジラを進化生物学的に真面目に書いた本。著者は本物?の先生のようです。著者の考察によるとゴジラは哺乳類(人間)に近い形態のようです。 2017/04/23

新平

9
 個人的にシン・ゴジラという作品で一番印象に残ったのが第2形態で、思わずソフビを買ってしまったのだが、この造形の謎にガチな研究者が挑んでくれた。比較形態学の視点からゴジラシリーズに出てきたゴジラは一種類ではないのではないかという仮説や、進化発生学の視点からシン・ゴジラは遺伝子操作によって誕生したという仮説まで、監督が同じだからというメタな知識からではなく画面からの情報だけで導き出している(ように見せる)のはさすがプロの研究者。2017/04/01

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