目次
1(「文字」を巡って;漢字からクレオール文字まで―松岡正剛さんとの対話 ほか)
2(人間・線・音のつながり―漢字のカタチ1;森羅万象のざわめきを映す―漢字のカタチ2)
3(方形の大地に根をのばす―漢字のカタチ3;印す文字、祀る文字、奏でる文字―漢字のカタチ4)
4(木の音、本の響き;文字の海、魚が吐く―原稿用紙の謎1 ほか)
5(壽字爛漫、変幻する文字―漢字のカタチ5;壽字爛漫、 森羅万象と照応する―漢字のカタチ6 ほか)
著者等紹介
杉浦康平[スギウラコウヘイ]
1932年、東京生まれ。東京芸術大学建築学科卒。早くからグラフィック・デザインの世界で注目を浴び、ブックデザインや展覧会企画を手掛けてきた。現在、神戸芸術工科大学名誉教授および同大のアジアンデザイン研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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保山ひャン
1
文字をめぐる松岡正剛との対談に続き、気の流れ、身体の動きが生み出す線、饕餮文(とうてつもん)やナムチュウワンデン(金剛十字)などにみる複合文字、井田法や古代宇宙観につながる漢字の方形性、印章、亞字、壽字、そして「土星紀」に掲載された木の音、魚口、摩竭魚、山文字、手文字、「明」、壽文字など、文字、漢字について縦横に語る。漢字の可能性に目が開かれる思いがした。300ページ。2015/12/22
悪者みきこ
1
とても興味深い2015/07/06
の
0
文字文化に焦点を当てた論考集。特に東洋文化の精神構造の基となった「漢字」をデザイナーの視点で捉え、宇宙観や身体論を展開していく。機械的な西洋のアルファベットと異なり、文字自体に意味を込める漢字文化圏では、文字の画数を多くすることで森羅万象のざわめきを表わす。2015/02/04