狼女物語―美しくも妖しい短編傑作選

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狼女物語―美しくも妖しい短編傑作選

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  • サイズ B6判/ページ数 225p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875024361
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

目次より

イーナ  マンリー・バニスター
 ……白い仔狼……変身の恍惚……金色の裸体……合一……

白マントの女  クレメンス・ハウスマン
 ……扉をたたく音……美しく強い手……決死の競争……真夜中の星……

ブルターニュ伝説 向こう岸の青い花  エリック・ステンボック
 ……黒ミサの夜……青い花……リリス……隔絶の小川……

コストプチンの白狼  ギルバート・キャンベル
 ……前兆……謎の貴婦人……目覚める狼……余韻……

狼娘の島  ジョージ・マクドナルド
 ……形のよい素足……掘立小屋……陰惨な音……灰色狼……

狼女物語  キャサリン・クロウ
 ……魔女の噂……狼の前足……賢者の石……火刑……

総説 狼女──私たちの心の物語  ウェルズ恵子
 ……狼女の森……追放と帰還……セクシュアリティの復讐……いま狼女物語をどう読むか……

作者・作品解説

編者:ウェルズ恵子  Keiko Wells
立命館大学文学部教授。訳書にベアリング=グールド『人狼伝説』(人文書院)、著書に『黒人霊歌は生きている』(岩波書店)、『フォークソングのアメリカ――ゆで玉子を産むニワトリ』(南雲堂)など。論文に「暴力的文化アイコンとしての『赤ずきん』物語」(筑摩書房)、「ブルーズ君の語ること――初期カントリーブルーズの歌詞を読む」(岩波書店)など。

訳者:大貫昌子 (おおぬき・まさこ)
在米翻訳家。英訳書に上田誠也 The New View of the Earth. (W. H. Freeman)、邦訳書に『ご冗談でしょう、ファインマンさん』『アインシュタイン愛の手紙』ウィルソン『生命の多様性』(以上岩波書店)、レジス『アインシュタインの部屋』『不死テクノロジー』『ナノテクの楽園』(以上工作舎)、グリック『カオス』(新潮社)、コール『無の科学』(白揚社)など。

内容説明

眩しい月光のもと、官能の喜びに満たされて変身…、ひとひらの雪のような優しいキス、それは死の刻印…、青い花の列のなかを歩く、まぶしく光る長い金髪の女…、待ちこがれた抱擁とともに引き裂かれる心臓…、エロスとタナトス、聖性と魔性がせめぎあう美しくも妖しい狼女の物語がはじまる。

著者等紹介

ウェルズ恵子[ウェルズケイコ]
立命館大学文学部教授。詩や歌謡といった「音」や「声」がとくに大事な文学を愛し、研究している

大貫昌子[オオヌキマサコ]
在米翻訳家。比較文学に興味をもち、科学書の翻訳も文学的な背景を考慮しつつ進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ワッピー

35
海外怪奇幻想小説アンソロジーガイドより。自分を育てた男を慕う雌狼「イーナ」、平和な家に入り込んだ貴婦人「白マントの女」、謎の青い花とリリスの愛「向こう岸の青い花」、蟄居を命じられた領主を誘惑する「コストプチンの白狼」、嵐の夜に出会った不思議な娘「狼娘の島」、貴公子をめぐる恋のさや当て「狼女物語」と解説「狼女」を収録。いずれも狼はキリスト教とは相いれない悪であるという前提ですが、「向こう岸~」の美しさ、「狼女物語」の自らの行為を恥じて償いをする女性、そして変身の背景にある女性心理に言及する解説は興味深い。2020/09/05

あたびー

22
#日本怪奇幻想読者クラブ 人狼の中でも女性を取り上げた主に19世紀(1編が20世紀)の小説を編んだアンソロジー。狼男と違って狼女は恐ろしくはあっても常に抗い難い美しさで表現される。巻末編者の解説では詳細な講義が展開されていて興味深い。魅力的な悪魔、異性を惹きつけそして嫉妬を引き起こす存在である狼女物語の様々なパターンが提示されている。2020/09/21

つるら@turulaJB

13
#日本怪奇幻想読者クラブ #ひとり人狼祭り 3■ウェルズ恵子編 大貫昌子訳  工作舎2011.3 ■狼女テーマのアンソロジー、19~20世紀中葉の欧米の6篇収録、知った名前はジョージ・マクドナルドのみ、全篇初読。■収録作には一部疑問を呈したいものがあるが、内容としては編者による総説含めて楽しめた■ 2022/08/26

芍薬

13
表紙の《レディ・リリス》に惹かれて購読。魔の者は抗い難く美しい。狼女を通して隠され抑圧された女性の歴史を読み取ろうとする解説が興味深かった。このテーマもうちょっと読み進めようかな?2012/04/02

HANA

8
狼女に的を絞ったアンソロジー。内容は恐怖の対象としてのものと、ファム・ファタールとしてのものに大別できそうだが、根幹ではどこか通じ合う物を感じた。狼女が迫る恐怖を白のイメージで美しく書く「白マントの女」や種族を越えた悲恋「イーナ」象徴として扱われている「狼女物語」など収録作は多岐に渡っており、どれも楽しめた。2011/05/07

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