メディア・アート創世記―科学と芸術の出会い

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メディア・アート創世記―科学と芸術の出会い

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  • サイズ A5判/ページ数 377p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875024323
  • NDC分類 704
  • Cコード C1070

出版社内容情報

■目次

はじめに
[I] 私、そして境界領域を訪ね歩いた半世紀

中国・青島(チンタオ)生まれ、京都・丹後育ち
科学者、レオナルド・ダ・ヴィンチを知る
「関係は存在に優位する」の思想に惹かれる
新聞社勤務は、佐賀支局から
世界デザイン会議を取材して
多彩なクリエーターたちとの出会い
企画提案と初めての海外取材
モントリオール万博での発見
日本のアート・アンド・テクノロジーへの取組み
大阪万博EXPO70が始まる
  EATグループの世界的デビュー/日本人作家グループの活躍/万国博の大いなる役割
アメリカ留学中の体験
  ジョルジ・ケペッシュが説く新しい表現/ソフトウエア展ほか触発されどおしの日々
  M・C・エッシャーに会う
「遊び」や「科学と芸術のあいだ」を考察
動きはじめた「メディア・アート」を追って
新聞社を退職して教育の場へ
[II] 科学と芸術の相克を超える思索と試み

J・ブロノフスキー『人類の上昇』の発想
科学の発見と技術がアート表現を呼び覚ます
台頭するアート・アンド・テクノロジー運動
境界領域をつなごうとしたサイエンティストたち
「新しい科学博物館」を提案したF・オッペンハイマー
「サイエンス・アート」と呼ぶべきなのか・・・
日本のキーパーソン、伏見康治
万博、ベニス・ビエンナーレ、ドクメンタが果たしたこと
日本のアート・アンド・テクノロジー運動
ミュージアム、画廊、メディア・センターの拡大
シーグラフとアルス・エレクトロニカの隆盛
境界領域のアートを促す各国のイベント
  未来のイメージ展、IMAGINA/DEAF/ISEA/韓国のメディア・アート/ユネスコ
メディア・アートの主な教育機関:海外の例
  MIT、メディア・ラボ/ニューヨーク大学ITP/RCA/パリ第八大学/モントリオール大学
  UCLA/USC/U.C.サンディエゴ/U.C.バークレー/ZKM/ヘルシンキ芸術デザイン大学
メディア・アートの主な教育機関:国内の例
  九州芸術工科大学/筑波大学/神戸芸術工科大学/東京芸術大学、同大学大学院映像研究科
  東京大学大学院情報学環/多摩美術大学/武蔵野美術大学
【III】境界領域のアート1 「動」と「光」の饗宴

キネテック・アートとその先駆者たち
  フランク・マリーナと機関誌「レオナルド」/シェフェールのサイバネティック・アート
  動く彫刻「モビール」の作者、カルダー/タキス、アガム、ティンゲリーの動く作品
  ロボット技術との出会い
オプチカル・アート/イリュージョン・アートとの出会い
  めくるめくアートが感覚に及ぼす効果/心理学者が見た夢のスケッチと無限音階
  日本の錯視芸術の巨匠たち/スコット・キムと名著『ゲーデル・エッシャー・バッハ』
ライト・アートは1920年代の「ルミア」から
  先人、トマス・ウィルフレッドの華麗な試み/光と影をテーマにするアーティストたち
  松村泰三のライト・アートを象徴する作品/光の演出による「環境アート」の試み
ショー「レーザリアム」に代表されるレーザー・アート
立体視アートの流行は繰り返す
  立体視を実現する知覚と方法の探究/プルフリッヒ効果による立体視の原理とは…
ホログラフィ・アート、驚異の美と科学
  パルスレーザー開発が身近にしたホログラフィ/ホログラフィ・アートの世界的隆盛と沈静
【IV】境界領域のアート2 数学、幾何学的な造形

エッシャーとペンローズ、発想の連鎖
  不可能の構造シリーズが誕生する背景/広がり続けるエッシャー・ファン
  エッシャーと日本との密接な関係/不可能の構図の作品の歴史的先駆者について
メビウスの輪の発想から創造へ
万華鏡や立体模型に宿る幾何学
世界を幾何学で捉えるバックミンスター・フラー
数学者ならではの方法と作品
  マックス・ビル、ピート・ハイン/ミゲロ・ベロカルのパズル式彫刻
  「ルービック・キューブ」をめぐる出来事/ネルソン・マックス「球を裏返す」
【V】境界領域のアート3 電子技術による表現革命

ビデオを活かす表現者、ナム=ジュン・パイク
「ビデオひろば」に始まる日本のビデオ・アート
コンピュータ・アートの登場
  CG技術の発表の場、シーグラフの発足
インタラクティブ・アートの大いなる可能性
  参加型のゲーム「センソラマ」/サザランド博士のHMD開発
  「人工現実」を著したマイロン・クルーガー/エド・タネンバウムと巨大スクリーン
  ジェフリー・ショー「The Legible City」
インタラクティブ・アートの表現者と作品
  マイケル・ネイマークの数々の試み/クリスタとローランの共作
  アグネスとジェフリーの「ハンドサイト」/スコット=ソーナ・スニッブの不可思議な作品
  ウォルフガング・ミュンヒと古川聖のコラボレーション/カミーユ作品はいつも詩情豊か
  タミコ、民族や文化の境界から生まれる作品/タマシュが作る独特のCG世界
  リュック、ハイパーカードで制作/日本のメディア・アートの第一人者
【VI】境界領域のアート4 視聴覚拡張の試み

広がるワールド・サウンドスケープ運動
  風や水、街の振動を音楽に/インタラクティブなサウンド・アート
  ユニークな音のパフォーマーたち/ポール・マチスが見い出したパイプの音響
  日本のサウンド・アート体験
フェノメナ・アートにこめられたシュタイナー思想
  「フェノメナート」展を企画
時空を超える宇宙芸術(コズミック・アート)の表現
  エイセ・エイシンガとプラネタリウム/オットー・ピーネと「スカイ・アート」展
  ロスとタレルの宇宙構想/ウォルター・デ・マリアの「雷を呼ぶアート」
  ニューポ(牛波)の「大空絵画」/ウスマン・ハックのSky Ear計画
  クルト・ホフステッターのサン・ペンデュラム計画/SOL計画/宇宙線のアート
  人工衛星と共に、ときを超える計画
アース・アート、ランド・アートという環境芸術
急速に世界に広まったパノラマ・アート
  球面絵画と球面写真によるパノラマ的表現
【VII】境界領域のアート5 生物学の進展と表現

脳波や脳機能が新たなアート表現を呼び込む
遺伝子によるアート(Genetic Art)はやや難解か
「匂い」をはじめ五感に訴えるアートを
【VIII】デジタル・アートとアナログ・アート

八つの相違点を考える

おわりに----メディア・アートの未来へ

内容説明

アナログからデジタルへ、その波を乗り越えた証人として、具体的、かつ温かいまなざしで、半世紀におよぶ日本のメディア・アートの歩みを俯瞰する、著者初の書きおろし。

目次

私、そして境界領域を訪ね歩いた半世紀
科学と芸術の相克を超える思索と試み
境境領域のアート(「動」と「光」の饗宴;数学、幾何学的な造形;電子技術による表現革命;視聴覚拡張の試み;生物学の進展と表現)
デジタル・アートとアナログ・アート

著者等紹介

坂根厳夫[サカネイツオ]
1930年、中国・青島に生まれ、4歳まで過ごす。その後は京都府丹後で育つ。東京大学建築学科、同修士課程修了。1956年に朝日新聞社入社。家庭部、科学部、学芸部の記者、編集委員を経て1990年に定年退職。同年4月から96年3月まで慶應義塾大学環境情報学部教授。96年4月には岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)学長となる。2001年情報科学芸術大学院大学学長を経て、現在はIAMAS名誉学長。さらに多摩美術大学美術学部情報デザイン学科客員教授(2005年4月‐)、東京大学大学院情報学環特任教授(2008年10月‐2009年3月)、名古屋芸術大学特別客員教授(2010年4月‐2011年3月)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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eda

2
真実と美の問題を追求していくと、実は最も深いところで科学と芸術とを繋いでいる根っこに出くわすように思われる。デヴィッドボーム2024/08/02

メルセ・ひすい

2
14-30 赤29 写真多数 立体視の風景・デビッド・ボーム フランク・オッペンハイマーそして坂根★近代科学の実用主義的で専門に分化してしまった目的志向に警告!⇒ボーム また、物理学者としてブロノフスキーも広島と長崎の原爆被害状況であまりの惨状から自然科学の倫理、人間性の調和をあらゆる手段を駆使してアピールし続けている。1960年代よりジャーナリストとしてメディア・アートの勃興を紹介し、やがてその教育現場を指揮した坂根厳夫。本書では、エッシャーから岩井俊雄まで、境界領域アートの半世紀2010/12/15

ハンギ

1
大阪万博などからアートに携わった著者の回想録も含め、現代のアートを理解する上での人や物が紹介されている。科学と芸術の関わりの重要性が説かれているが、なにぶん内容が入門的であり薄い。もっと作品に踏み込んだ解釈もして欲しかったかも。ネグロポンテの話も出てくるけど、彼が箱根の美術館オーナーを来訪していたが、著者も両者とは面識があるようではあり、そういう人脈の方なのかなと思った。あんまり有名作家の葬式に大学時代の弟子を送ったとかは書かなくてもいいとは思うが。ある意味で権威主義的な書き方だとは思う。2014/03/31

TaKUMA7

1
コンピュータが全盛となる以前の「メディアアート前史」が、著者の個人的な経験を交えながら綴られた本。昔から色々と考えて作ってる人がいるものだと感じさせられる。個人的な感想としては、色々な人(芸術家、科学者、技術者)や団体の名前、彼らの関連をまとまって知れたということがこの本を読んで良かったことかもしれない。2011/09/05

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