内容説明
刺激的で普通でないものが溢れ続ける現代文明…このままでは、デザインの被害者が続出する。デザインの本来を問い、デザインの将来を読む…世界各国で行われたUCHIDAデザイン講演録。
目次
第1章 森林に覆われた風土―日本のデザイン・コンセプト(日本の現代デザインの固有性;靴を脱ぐ文化と坐る文化;仏教的世界観と日本固有の風土;日本人の死生観;マレビトとしてのカミ;外来文化との共生;日本における空間の特性)
第2章 方法の記憶―変化・微細・いま(日本固有の方法;茶の湯とは何か;「殿中茶の湯」から「わび茶」へ;茶室という建築;市中の山居;囲み;微細なものに目を向ける感覚;「変化の相」としての空間;文化の根源へ)
第3章 弱さのデザイン―ウィーク・モダニティ(弱さの背景;弱さの多様性;「弱さ」という感覚世界;弱さをめぐる考察;弱さという感覚世界を生み出す状況や状態;「弱さ」という感覚世界のデザイン・ボキャブラリー)
第4章 普通のデザイン―時間・空間・記憶・自然(普通とは何か;近代がつくり出した文化;日常性・身体性の回復)
著者等紹介
内田繁[ウチダシゲル]
インテリアデザイナー。1943年横浜生まれ。1966年桑沢デザイン研究所卒業。東京造形大学、桑沢デザイン研究所客員教授。毎日デザイン賞、商環境デザイン賞、第一回桑沢賞、芸術選奨文部大臣賞等受賞。日本を代表するデザイナーとして商・住空間のデザインにとどまらず、家具、工業デザインから地域開発にいたる幅広い活動を国内外で展開。代表作に六本木WAVE、山本耀司の一連のブティック、科学万博つくば’85政府館、ホテル・イル・パラッツオ、神戸ファッション美術館、茶室「受庵・想庵・行庵」、門司港ホテル、オリエンタルホテル広島ほか。メトロポリタン美術館、サンフランシスコ近代美術館、モントリオール美術館、デンヴァー美術館等に永久コレクション多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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TOMYTOMY
暇餅
shikatas
さんそまくら
tamo*m!