植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

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植物と帝国―抹殺された中絶薬とジェンダー

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  • サイズ A5判/ページ数 394p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784875024019
  • NDC分類 499.87
  • Cコード C1022

内容説明

18世紀の植民地の暗く苛烈な文化交流史において、著者はオウコチョウのようなつつましい植物に焦点を当てる。現地の人びとから植物の知識を熱心に吸収したヨーロッパ人は、奴隷の女たちが主人を欺くために使っていた中絶薬についての知識を、あえて無視した。ヨーロッパはまさに重商主義のもと、人口増加を奨励している時代だった。植物探査のはらむ深刻なモラル問題に光を当てる。アメリカ歴史学会大西洋世界史賞、フランス植民地歴史学会Heggoy賞、アメリカ医学誌協会薬学史Ester賞―受賞。

目次

第1章 出航(旅する植物学者―ハンス・スローン;マリア・シビラ・メリアン ほか)
第2章 植物探査(西インド諸島における薬探査;植物探査の接触地帯 ほか)
第3章 エキゾチックな中絶薬(メリアンのオウコチョウ;ヨーロッパにおける中絶 ほか)
第4章 ヨーロッパにおけるオウコチョウの運命(動物実験(治験)
自らを実験台に ほか)
第5章 命名に発揮された帝国主義(自然界の命名と帝国―カール・リンネ;名づけることの困難 ほか)
結論 アグノトロジー

著者等紹介

シービンガー,ロンダ[シービンガー,ロンダ][Schiebinger,Londa]
長らくペンシルヴェニア州立大学歴史学教授を務めたあと、2004年よりスタンフォード大学科学史教授および同大学「女性とジェンダー」研究所所長。近世から現代にいたる科学とジェンダーのテーマを先鋭的に追究し、『植物と帝国』の大半は、女性歴史家として初めてアレクサンダー・フォン・フルボルト研究賞を受賞し、ドイツのマックス・プランク科学史研究所に滞在中に執筆する

小川眞里子[オガワマリコ]
東京大学大学院理学研究科科学史科学基礎論修士課程修了。同大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程中退。三重大学教授

弓削尚子[ユゲナオコ]
お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程単位取得退学、博士(人文科学)。専攻、ドイツ史、ジェンダー史。早稲田大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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take0

18
博物学全盛期、莫大な利益と名声をもたらす薬剤、香辛料、嗜好品となる植物を求めて、西欧の植民地にあったカリブ海地域に分け入った植物学者の植物探査の状況▼現地の奴隷女性の間で中絶薬として用いられたオウコチョウという植物に注目する形での当時の奴隷女性達、並びに西欧での女性の中絶、出産コントロールの問題と、中絶薬として西欧に伝えられなかった事実に見る人口増加が国富に繋がるとする男性中心の国家政策▼当時の植物学における帝国主義的、男性主義的志向、等を論じ、西洋近代科学のジェンダー構造を照らし出している。2019/01/12

ヒナコ

3
植民地化された西インド諸島において、オウコチョウを使った中絶は一般的だった。それは、子供を産んでも奴隷として奴隷主に搾取されてしまう黒人奴隷女性たちの、抵抗の手段の一つだった。西インド諸島にやってきたヨーロッパの植物学者たちは、こうしたオウコチョウを発見し、またその利用のされ方を記録した。しかし、オウコチョウはヨーロッパに観賞用の植物としては流通していったが、中絶薬としては流通せず、そうした利用の歴史は忘れられていった。→2020/12/18

kenitirokikuti

3
植民地科学の一側面。リンネやフンボルトらの名前があがっている▲カリブ海への黒人奴隷はアフリカ西部の女性がメインだった(女工哀史を連想しよう。本土では男性奴隷がメイン。中国人の苦力もそうだったな…)。堕胎や間引きをする文化を持っており、堕ろすための薬草なども知られていたが、その知識は欧州へはブロックされた、という。2017/03/26

メルセ・ひすい

0
9. 06 ★5  A.Sの悪癖・自国本位! 植民地支配で知識が失われた謎を追う! 学術的に貴重本 18世紀、ヨーロッパ人は新大陸の植物探査を行い、先住民やアフリカから移入された奴隷たちからの情報も植物標本とともに収集されたが、中絶薬となる植物の知識は抹殺された。植物探査のはらむ深刻なモラル問題に光を当てる。2007/07/07

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