内容説明
流体の作り出すさまざまな形態を通じて、水と大気の遊星である地球の上に誕生した生命現象の本質に迫る。生命の起源から言語の発生まで、自然界の神秘を鮮やかに描写。ノヴァーリス、ゲーテら、ドイツロマン派の伝統を継ぐ、イマジネーションに富んだ自然学の快著。
目次
1 祖型的運動
2 自然の感覚器官
3 天界の使者
4 水と大地の対立
5 人体の流動形態
6 流動する叡知
7 流体の霊性
8 水と大気
9 気圏の中の水
10 大気
11 宇宙の創造的言語
著者等紹介
シュベンク,テオドール[シュベンク,テオドール][Schwenk,Theodor]
西ドイツの黒い森(Schuwarz Wald)地方のヘリシュードで、流体の研究室を運営する流体力学者。ルドルフ・シュタイナーの研究者としても知られる。水を一つの生命体としてとらえることによって、水の未知の性質を把握する一方で、流体の研究を通じて現代文明の歪みを指摘。1972年には、ストックホルムのシュタイナー・セミナーハウスに、イギリスの彫刻家ジョン・ウィクルスと協力して水の循環作用をテーマにした環境彫刻を製作・設置している
赤井敏夫[アカイトシオ]
1957年2月、京都に生まれる。関西学院大学文学部英文科卒。現在は大学で教鞭をとる傍ら、翻訳・執筆活動を続ける
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