内容説明
江戸の黄表紙、ピクチャレスク、マニエリスム、英国式庭園、辞書、博覧会、百貨店…この「デザインされた混沌」とは何か。
目次
第1部 視覚表現の奇妙・絶妙(江戸研究にはじまる、視覚表現の現在;ルネサンスとマニエリスムの視覚文化;フーコーが語った18世紀「表象」のすべて;ピクチャレスクの時代と文学;英国式庭園と蛇行のパノラマ;ホフマンの『砂男』を読み狂う)
第2部 デザイン史の劇場(辞書の誕生からひもとかれる文化史;「個別と総合」のマニエリスム観をめぐって;ヨーロッパ18世紀「ホーティカルチャー」;推理小説を生んだ「インテリア」;「デザイン」へのメッセージ―天才バーバラ・スタフォードその他から)
著者等紹介
高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年、岩手県に生まれ、高知県で育つ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。英文学を専攻し、現在東京都立大学人文学部教授。17世紀以降の西欧の視覚文化と、それを生んだ肉体的、社会的条件の関係史を追究し、「異質なものの結合」の技術としてのマニエリスムとは何かを説く。2000年度の1年間、神戸芸術工科大学の特任教授となり、「デザイン」を思考する学生達に向けて語ったヴィジュアル・スタディーズの醍醐味が、この1冊に結晶している
鈴木成文[スズキシゲブミ]
神戸芸術工科大学学長
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