神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ<br> 表象の芸術工学

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神戸芸術工科大学レクチャーシリーズ
表象の芸術工学

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  • サイズ A5判/ページ数 307p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784875023647
  • NDC分類 704
  • Cコード C1070

内容説明

江戸の黄表紙、ピクチャレスク、マニエリスム、英国式庭園、辞書、博覧会、百貨店…この「デザインされた混沌」とは何か。

目次

第1部 視覚表現の奇妙・絶妙(江戸研究にはじまる、視覚表現の現在;ルネサンスとマニエリスムの視覚文化;フーコーが語った18世紀「表象」のすべて;ピクチャレスクの時代と文学;英国式庭園と蛇行のパノラマ;ホフマンの『砂男』を読み狂う)
第2部 デザイン史の劇場(辞書の誕生からひもとかれる文化史;「個別と総合」のマニエリスム観をめぐって;ヨーロッパ18世紀「ホーティカルチャー」;推理小説を生んだ「インテリア」;「デザイン」へのメッセージ―天才バーバラ・スタフォードその他から)

著者等紹介

高山宏[タカヤマヒロシ]
1947年、岩手県に生まれ、高知県で育つ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。英文学を専攻し、現在東京都立大学人文学部教授。17世紀以降の西欧の視覚文化と、それを生んだ肉体的、社会的条件の関係史を追究し、「異質なものの結合」の技術としてのマニエリスムとは何かを説く。2000年度の1年間、神戸芸術工科大学の特任教授となり、「デザイン」を思考する学生達に向けて語ったヴィジュアル・スタディーズの醍醐味が、この1冊に結晶している

鈴木成文[スズキシゲブミ]
神戸芸術工科大学学長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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コットン

64
江戸の職人が上半身はサル下半身は魚を縫い合わせ燻製にしたものを作り『フィジーの人魚』として興行師フィニアス・バーナムによりアメリカで一世を風靡する。そんな話から始まる視覚やデザインというものを多角的に見つめ直した評論集。高山さんの言われる『ピクチャレスク』が今回、イメージ化されることによって良く分かりました。2020/01/02

17
神戸芸術工科大学の講義で、広く「デザイン」というテーマのもとに高山宏が連想のままに語りまくった話を編集して書き起こした本。直線と曲線の対立(合理と非合理、あるいはロゴスとイメージの対立)を話の軸に据えながらも、(いつものごとく)脱領域的に話題はあちこちに飛びまくる。その語りの構造自体が蛇状曲線的。言ってしまえばいつもの高山宏がよくする話なので『近代文化史入門』なんかと内容自体はかなり被っている。そこは注意が必要。題材が題材だけあって図版の豊富さや書籍としてのデザインはこちらに軍配が上がる。2020/07/26

白義

13
まず高山氏の語りの魅力、迸るオーラに圧倒される。芸術史、文学史を視覚文化一般の文脈から読み直しで、デザインの政治学、元型論とめまいのするような蘊蓄、知識の組み合わせが上手い。ポーや漱石に谷崎、ミルトンが庭というキーワードを軸に繋がり、ベルサイユ宮殿やホームズ、ユングがデザインという言葉で新たな相貌を見せる。ホッケやバルトルシャイティスなど文化史の気鋭の業績が印象的なエピソードと共に歯切れよく紹介され、高山宏入門にもうってつけ。図版も大量でこの本自体がこだわったデザインセンスの賜物だ2013/01/26

NICK

11
一気呵成、疾風怒濤の表彰文化史講義。高山宏の博覧強記は読むだけで知的興奮にノせられてしまうのだから、実際に講義を受けた人の衝撃はいかばかりだろうか。あるものを表現するときの約束事が表象であるが、絵画や写真だけでなく言語すらも表象の一つであり、ヴィジュアル文化として捉えることすら可能になる。そして視覚の文化には必ずデザイン、つまり知の構成のあり方という問題が付きまとうのだ。あらゆる文化現象をヴィジュアル=デザインの問題として還元するさまは乱暴にすら見えるが、しかしその一点突破っぷりが知へのアジとなっている2015/07/20

wanted-wombat

4
やっぱ高山氏は素敵すわ。文学もデザインされたものである、というのは簡単かも知れないがそれを証明する手際が素晴らしい。しかも講義録でさらに原稿等をほとんど見ずに熱弁をふるったというから、いったいどんな頭脳の持ち主なんだ、という感じです。この講義を生で体験できなかったことが悔やまれる。ピクチャレスクにマニエリスムなど一貫はしているが、高山氏の著作は常に新しい発見があるからやめられない。2013/09/14

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