内容説明
今日のわれわれ人間と同じ程度の文明に到達することのできた唯一の生物、それこそがシロアリであると説くメーテルリンクは、人間の出現に先行すること一億年のかれらの文明に想像をめぐらせる。『蜜蜂の生活』の発表から26年後、社会的昆虫の生活をテーマとした博物文学の一つに本書が加わる。後続の『蟻の生活』と合わせた昆虫三部作の中でも、シロアリという盲目の生物を扱った本書は、ひときわ異彩を放つ。
目次
序 運命の予言者
1章 シロアリの巣
2章 食物
3章 ハタラキ・シロアリ
4章 兵隊シロアリ
5章 国王夫婦
6章 分巣
7章 被害
8章 神秘の力
9章 シロアリ社会のモラル
10章 運命
11章 本能と知能
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きーよ
1
1927年出版のこの本は受賞したノーベル文学賞!「蜜蜂の生活」の続編。ゴギブリの仲間で蟻の仲間でない。祖先が地球上に出現したのは人類の一億年前、当時から空調の効いた快適な巣を作り、社会的昆虫(集団と役割/食料調達や防衛、保育等を担う蟻や蜂)世界。20世紀初頭の観察による生物学。餌の木材は消化出来ないが、セルロースを分解する微生物を体内に持ち、分解したセルロースを栄養分に。細菌の量は体重の半分相当。牛や馬も草を食っていて、肉食ではないが、筋肉モリモリなのと同じ仕組み、有史来の共同作業、驚異の昆虫博物文学。2013/11/25
yooou
0
☆☆☆☆☆2004/02/21
白い雲。。
0
シロアリは蟻の仲間ではなかった。予想以上に長生きで、女王がすごく大きいのは驚き。2018/05/10