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内容説明
昭和8(1933)年、埼玉県熊谷市において、大がかりなクーデター計画が発覚、その決行前夜に、首謀者ほか15名が一挙に逮捕されるという事件が起こった。「救国埼玉青年挺身隊事件」である。政財界の要人暗殺をもくろんだこの事件を、新聞各社は号外を発行して大々的に報じた。3年後に起きた二・二六事件の前史とも位置づけられる本事件は、今日に至るまで詳細な記録として残されていない。本書は、この「幻のクーデター」の全容をたんねんに調べた一僧侶の目で、腐敗した社会構造を改革せんとする憂国の若者たちの心情をドキュメントとして追っていく。
目次
第1章 事件の発端(時局批判演説会―熊谷市公会堂;熊谷署―村松部長の第一報告 ほか)
第2章 内偵・捜査(杉田幸作以下同志加盟の経緯;内偵の岐路―村松部長の苦悩 ほか)
第3章 検挙(警察部特高課の検挙対策;熊谷署検挙隊の整備 ほか)
第4章 「決起」のその後(青年たちの憂国の想い;歌に心を詠む獄中の被告 ほか)
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