内容説明
花には、淑女も悪女も美青年もいる。サディストやフェティシストだって、ちゃんと存在しているのだ。ダイエットする植物もいれば、毒をふりまく植物もいる。トウダイグサにいたってはストリップまでやってしまう。虫や鳥、そして仲間の植物を相手に、「恋の手練手管」を磨きあげ、進化させてきた花たち。植物の世界は、不思議な出会いやロマンティックな物語でいっぱいだ。動物よりもあやしく、人間よりも情熱的な、植物の愛情生活に喝采。
目次
第1章 絶頂での出会い―人間とラン
第2章 生命の起原に―藻類
第3章 コケ植物―陸上植物前史
第4章 材の発明とシダ植物の時代
第5章 大発見の時代―胚珠と種子
第6章 建築家と花
第7章 花たちの恋愛
第8章 長旅をする花粉
第9章 鳥や虫と結婚する花たち
第10章 母子の保護
第11章 身ごもった花たち
第12章 花の社会化
第13章 そして明日は?