内容説明
人々は古来より生命のパワーにさまざまな研究、思索、想像をめぐらせてきた。血液が凝固して形成される胎児、精子の中にじっとうずくまるミニチュアの人間、豊饒への願いを込めた性器信仰。古今東西の民俗学、文学、そして生物学を題材に、性の営みや、肉体の力、生命誕生の神秘をめぐる、豊かなイマジネーションの世界を読み解く。
目次
序章 なぜ子供を産むのだろうか
第1章 男と女
第2章 性器の呪力
第3章 とつぎと受胎
第4章 月のめぐり
第5章 血のつながり
第6章 頭と豊饒
第7章 受胎システムの解明