コッド岬―海辺の生活

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784875022275
  • NDC分類 935
  • Cコード C0097

出版社内容情報

詩人博物学者が、海に見られる自然の厳しさと、そこで暮らす人びとのたくましさを活写。ソロー生誕200年を記念して待望の復刊!1849年、友人の詩人とともにマサチューセッツ州コッド岬を訪れた詩人博物学者・ソロー。「森の哲人」とも呼ばれた彼が、海に見られる自然の厳しさと、そこで暮らす人びとのたくましさを活写する。
ユーモラスで軽快な文体の旅行記は、『ウォールデン 森の生活』とならぶ代表作。長らく品切だった本書が、ソロー生誕200年を記念して待望の復刊! 人為より自然のままを愛するナチュラリストの価値観が溢れ出る。

第一章 難破船
第二章 駅馬車からの眺め
第三章 ノーセットの平原
第四章 浜辺
第五章 ウェルフリートのカキ養殖業者
第六章 ふたたび浜辺へ
第七章 岬横断
第八章 ハイランド灯台
第九章 海と砂漠
第十章 プロヴィンスタウン

ソロー,H.D.(ヘンリー・D)[ソローヘンリーデイヴィッド]
『ウォールデン―森の生活』の著者として知られるアメリカの詩人・思想家・博物学者。1817年生。ハーヴァード大卒業後、エマソン、オールコットらとの親交を深める。『ウォールデン』『コンコード川とメリマック川の一週間』などを著す。メキシコ戦争や奴隷制度を批判するエセー「市民の不服従」は多くの運動家たちに影響を与えた。1862年没後、『コッド岬』『メインの森』などが刊行される。

飯田 実[イイダミノル]

内容説明

1849年、ソローは、友人の詩人チャニングと共にマサチューセッツ州コッド岬を訪れた。そのときの体験、見聞、思索、古典の引用などをまとめた旅行紀。「詩人博物学者」の視点で、厳しいコッド岬の自然と、そこで暮らす人間のたくましい生活ぶりを活写する。人為よりも自然のままを良しとするソローの価値観が、いたるところに溢れ出た傑作。本邦初訳。

目次

第1章 難破船
第2章 駅馬車からの眺め
第3章 ノーセットの平原
第4章 浜辺
第5章 ウェルフリートのカキ養殖業者
第6章 ふたたび浜辺へ
第7章 岬横断
第8章 ハイランド灯台
第9章 海と砂漠
第10章 プロヴィンスタウン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

39
「森の哲人」と言われるソローが何故に海での体験も本にしたのか? 哲人は最初から地球を相手に考えていたんだね。ただの紀行文ではない、探求心に満ちたソローの見識が読んでいて心地よい。たぶん、現代で言うところのリゾート感をソローはすでにこの時に見出だしていたんだと思う。お金をかけなくてできるリゾート感、今年の夏のテーマにしたい、そう思えた梅雨明けの九州での1冊になりました。2019/07/24

KAZOO

33
ソローのこの作品は紀行文なのだと思います。コッド岬を旅した時のその感想を淡々とつづっているのみでウォルデンにみられるような自然観や人生観などについては書かれていません。ですのでそのような期待を持って読もうとするとがっかりするかもしれません。月刊「みすず」に掲載されている今福さんの評論を読んで読みたくなり読んだのです。ただアメリカでは、ウォルデンと並んで結構読者がいるようです。有名な高級リゾート地だからでしょうか?2014/12/27

yoshi41101

2
ソローの「森の生活」に次ぐ作品とのことで期待して読んだが、たいしたことはなかった。紀行文より、人生について辛らつに語るソロー節の聞いた森の生活の方がぜんぜん面白い。2008/01/20

Teppei Sakano

0
200年前の素朴でワイルドな暮らしと美しく残酷な自然。淡々と読み進めた。2024/02/12

てり

0
「森の生活」のソローによるコッド岬旅行記。「森の生活」を読んで彼のパーソナリティに興味を持ったが、こちらは素朴なエッセイといった感じで素直に読み進められる。解説も参考になった。2022/04/23

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