内容説明
相対性理論、量子力学、原子爆弾、コンピュータ…。20世紀を事件にした天才科学者が集う〈インテリのホテル〉プリンストン高等学術研究所とは何か?アインシュタインをその玉座にすえ、ゲーデル、フォン・ノイマン、オッペンハイマーら形相のオリンポスに君臨する神々が饗宴する、「偉大な時代」の年代記。
目次
プロローグ プラトニック天国
1 宇宙の聖職者たち(物理学の法王;いと高き神秘の支配者;見よ、この形を)
2 異端者たち(愉快なジョニー;ニムニムニム・マン)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
60
プリンストン高等研究所は1933年、理想の学問の楽園を実現するため誕生する。彼らとびきり優秀で個性的な学者たちのエピソードを集めたもの。アインシュタイン、ゲーデル、オッペンハイマー、ノイマンなど。この著者の本をまとめて読んでいるが、この本はあまり面白く感じない。メジャーな科学者の内容ですでにどこかで読んだものが多いせいかもしれない。難解な業績の内容をふわっと書いていて、そういう説明でいいのかと、少し疑問に感じたのだが、科学啓蒙書ではないと考えるとこれでもいいのかと。2017/12/11
ZEPPELIN
3
プリンストン研究所の成り立ちと、そこに集まった天才たちのお話。アインシュタインとゲーデルが一体何の話をしていたのか。そもそも二人の会話の内容を理解できる人が世の中にどれくらいいたのかは不明だが、やはり天才とは変人である。間違いない。他にもノイマンやオッペンハイマーのような偉人もいたわけで、これだけの頭脳が同じ場所にいたのだということだけでも驚きである。もしゲーデルに子孫がいたら、科学の理論も今より進んでいただろうか。血が途絶えたというのは本当に惜しい2015/05/24
Sai
1
プリンストン高等学術研究所を舞台にイデアのオリンポスに君臨する神々が饗宴する、偉大な時代の年代記。個人的にはアインシュタインもさることながら、不完全性定理の証明により数学界を震撼させたゲーテル、驚異的な記憶力を持つが故に、悪魔の脳を持つと評されたフォンノイマンに惹かれた。2013/05/12