内容説明
相馬御風の名著の復刊!御風が良寛に初めて触れ心の琴線をふるわせた感動の書!「弱きに徹して強さを得た…」人間良寛、探求の原典。
目次
緒論
出生―幼少時代
出家
修学時代
父の死と彼の転機
徹底期の良寛
良寛の芸術
晩年及び死
逸話
良寛の真生命
良寛遺跡巡り
良寛雑考
良寛和尚の庵跡をたづぬる記
著者等紹介
渡辺秀英[ワタナベヒデエイ]
明治34年新潟市西区内野町に生まれる。昭和5年新潟師範学校卒。県立新潟高校教諭・新潟大学講師などを経て、良寛や会津八一の研究に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pen
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手鞠と子供の好きなお坊さんとして江戸庶民に慕われた良寛和尚。上段に、漢詩の読み下し文をはじめ、丁寧な校注が付され、写真や挿絵も充実していて、最初良寛の学術書のようなものかと思ったら、さにあらず。著者自己の心との共鳴を軸として展開されるその評論故に、逆に読む者の心に届きやすく、そのことが名著といわれるゆえんなのかもしれないと思いました。70歳の良寛と唯一の弟子といわれる29歳の貞心尼の交流を伝える歌ももちろん掲載されていました。良寛はその貞心尼に看取られながら亡くなります。73年の生涯でした。2023/05/22