内容説明
漱石が晩年、良寛の書と詩に熱烈に魅せられた「則天去私」の境地に至った思想の軌跡を、良寛の生き方と対比して鮮やかに論証する。
目次
1 漱石と良寛―ゆかりの人びと(米山保三郎;正岡子規)
2 良寛と漱石の人生と思想(良寛と漱石の相違点;良寛と漱石の類似点)
3 漱石と良寛の書、良寛詩集(漱石の良寛への傾倒;漱石は、いつ良寛の書を観たか;漱石は、いつ良寛の詩集を読んだか;漱石はいつ良寛の書を入手したか;良寛への傾倒と模倣)
4 漱石は良寛の何に「頭が下がる」と言ったのか(禅に入りきれない漱石;漱石が書き残した「則天去私」;今西順吉氏と栗原信一氏の「則天去私」論)
5 寛良と漱石の「則天去私」(「悟りの境地」としての「則天去私」とは何か;漱石の精神的危機;漱石の危機と孤独感;良寛に学ぶ)
著者等紹介
安田未知夫[ヤスダミチオ]
本名・安田道義。1936年生まれ。1960年東京大学法学部卒業。会社、法律事務所に勤務の傍ら、漱石の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 戦争 - そのイメージ