出版社内容情報
本書は、あるアフガニスタン女性の半生を描いたノンフィクションです。
1970年代後半、アフガニスタンのカーブルで生まれたゾヤ。物心が付いたときにはソ連軍と、抵抗組織ムジャヒディーンによる紛争のただ中にありました。その後、ソ連軍はアフガニスタンから撤退しますが、実権を握ったムジャヒディーンによって両親が殺されてしまいます。
祖母とパキスタンに亡命したゾヤは、かつて母親が所属していた組織・RAWA(アフガニスタン女性革命協会)に自分も入り、祖国の女性を解放する運動に身を投じる決心をします。
その頃、アフガニスタンではムジャヒディーンに代わりタリバーンが実権を握り、女性はより一層の抑圧を受けていました。ゾヤは活動のために、タリバーンが女性に着用を強制するブルカ(全身を覆うイスラム教の衣服)をまとい、祖国に戻ります。
「原理主義がもたらす 非人間的な苦しみの犠牲者である アフガニスタン女性へ」(本書献辞より)
内容説明
原理主義がもたらす非人間的な苦しみの犠牲者であるアフガニスタン女性へ。
目次
第1部 ロシアからのプレゼント
第2部 出血の止まらない傷
第3部 新しい名前と自由
第4部 沈黙の都市
第5部 荒れ野の難民キャンプ
第6部 ヴェールの向こう
著者等紹介
ゾヤ[ゾヤ] [Zoya]
アフガニスタンからパキスタンに亡命し、アフガニスタン女性革命協会(RAWA)に参加。ターリバーンの圧政に立ち向かう活動に身を投じる
フォーリン,ジョン[フォーリン,ジョン] [Follain,John]
イギリス『サンデー・タイムズ』海外特派員
クリストーファリ,リタ[クリストーファリ,リタ] [Cristofari,Rita]
国連と国境なき医師団の広報官。パリでフランス2テレビとイタリアの通信社に勤務
泉康夫[イズミヤスオ]
1953年生まれ。武蔵大学人文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。