出版社内容情報
北朝鮮とは日本の私たちにとって何か――。
日本の近隣に新しい核武装国を生み出している事実ほど、日本の核軍縮外交の失敗を示すものはない。
北朝鮮の核兵器とミサイル開発についてのファクト(事実)を整理・分析し、それを巡る国際政治の歴史と現状を考察する。
日本をすっぽりと射程内に収めるノドンがいよいよ核弾頭をつける能力が見えてきた段階を見据え、私たちにとっての北朝鮮の
核問題は何かを問う。その中で、北東アジア非核兵器地帯の構想の意味を考える新機軸の論考。
内容説明
北朝鮮の核兵器とミサイル開発についてのファクト“事実”を整理・分析、国際政治の歴史と現状を明らかにしつつ、北朝鮮とは私たちにとって何かを考察する新機軸の書き下ろし論考。
目次
序章 視座を正す
第1章 初期の核開発(1950年代~1992年)
第2章 束の間の春へ(1993年~2000年)
第3章 米ネオコン政治と6か国協議(2001年~2008年)
第4章 並進路線と戦争抑止力(2009年~2017年)
第5章 希望と期待(2018年~)
第6章 核・ミサイル技術の現状
著者等紹介
梅林宏道[ウメバヤシヒロミチ]
1937年9月1日、兵庫県洲本市生まれ。磁性物理学を専攻し、東京大学大学院数物系研究科応用物理学専攻博士課程修了。工学博士。ブルックヘブン米国立研究所(ニューヨーク州)、東北金属工業株式会社中央研究所、東京都立工科短期大学助教授を経て、1980年よりフリーの活動家・研究者として、さまざまな平和、軍縮、民主化、人権問題に取り組む。1990年より準備委員長としてピースデポ創設の中心を担う。現在、NPO法人ピースデポ特別顧問。長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)客員教授、初代センター長(2012~15年)。核軍縮・不拡散議員連盟(PNND)東アジア・コーディネーター。また、「北東アジアの平和と安全保障のためのパネル」(PSNA)委員。「朝鮮半島非核化合意の公正な履行に関する市民の監視活動」プロジェクト・リーダー、その『監視報告』ブログ・メルマガ責任者。『ピース・アルマナック―核兵器と戦争のない地球へ』監修者、(共同)刊行委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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