内容説明
新造語「脱封建革命」について、明治維新から150年。しかし今なお、それが何だったのか、“国民的認識”は定まっていない!高踏的な議論はやめて、シンプルに考えよう。維新以前のこの国は、270余の「くに」に分割・分権され、ひとにぎりの高級武家に支配される身分制・門閥制社会だった。その分割国家・身分制社会の構造を、明治維新は根底から変革した。封建制国家・社会からの脱却!つまり明治維新は「脱封建革命」だったのである。
目次
序章 混迷する明治維新観
1 「尊王攘夷」思想はどのようにして形成されたか
2 「開国」の扉を開くまで―ペリー来航から日米修好通商条約の締結まで
3 恐怖・混沌・模索の七年間―「安政の大獄」から「下関戦争」まで
4 「尊王攘夷」から「尊王倒幕」へ―「第一次長州征討」から「薩長同盟」まで
5 揺れる幕府と民衆反乱―「第二次長州征討」と将軍・慶喜の登場
6 「大政奉還」から「王政復古」へ―竜馬「船中八策」から「王政復古」クーデターまで
7 「脱封建革命」の達成―「戊辰戦争」から「西南戦争」まで
終章 近代天皇制国家の成立―「五箇条の誓文」から「大日本帝国憲法」制定まで
著者等紹介
梅田正己[ウメダマサキ]
書籍編集者。1936年、佐賀県唐津市に生れる。59年、一橋大学を出て出版界に入り、72年、仲間と出版社・高文研を設立、以後、人文・社会関係書籍の編集・出版にたずさわる。2012年、同社を退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。