内容説明
多死社会に突入したこの国で、「死の伴走者」として活動する人びとがいる。死の不安と別れの悲しみに直面する、当事者を支える臨床宗教師の誕生と活動の記録。
目次
第1部 宗教者が活躍する現場(被災地や都会の傾聴喫茶で働く宗教者たち;終末期ケアの現場で働く宗教者たち)
第2部 臨床宗教師の成り立ちと展望(臨床宗教師の誕生;臨床宗教師はなぜ必要か;臨床宗教師が行うこと;臨床宗教師の展望)
著者等紹介
藤山みどり[フジヤマミドリ]
宗教情報センター研究員。東京大学文学部社会心理学専修課程卒業後、紙媒体の編集や執筆活動を経て、2006年より現職。新聞や雑誌、宗教団体の公表資料をもとに宗教界の動向を探り、宗教情報センターのサイトなどで一般向けに情報発信をしている。出生前診断や尊厳死に対する宗教界の見解、宗教における死後観や霊魂観など、いのちに関わるテーマを中心に執筆に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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臨床宗教師:布教を目的とせず公共の場で働く宗教者 延命至上主義→死生観を尊重する臨床 死が迫った時の不安:欧米→生きる意味を問い直す・日本→あの世とのつながり/自分が消滅する不安 欧米:チャプレン 日本・葬式仏教:宗教は死後のもの サバイバーズ・ギルト:負い目・罪悪感・処罰感情 仏教の僧侶の霊への対応:受容と傾聴・儀礼的対応・倫理的教育・自己解釈/自然治癒の了解 緩和ケアの苦痛:身体的・精神的・社会的・スピリチャル:内的・現実的・超越的 喪失=スピリチャルペイン→グリーフワーク 2018年認定臨床宗教師 2020/03/07