内容説明
うつ病を患い、両親のダブル介護、さらに難病認定された著者がつづる、「わけあり」ドキュメント!
目次
プロローグ 「わけあり記者」宣言
第1章 三浦記者・充実の日々
第2章 ひとつ目のわけあり―過労でうつになりました
第3章 ふたつ目のわけあり―両親のダブル介護
第4章 みっつ目のわけあり―パーキンソン病に罹りました
エピローグ 世のわけあり人材よ胸を張れ
著者等紹介
三浦耕喜[ミウラコウキ]
1970年、岐阜県に生まれる。京都大学経済学部卒業後、92年に中日新聞社(関東地方では東京新聞を発行)に入社。前橋支局、渋川通信部を経て96年より政治部。首相番、社民党、防衛庁(当時)などの各担当を務め、2006~09年までベルリン特派員。政治部に帰任後は野党キャップ、首相官邸キャップとなるが、12年に過労で5カ月間仕事を休む。復帰後に生活部に異動し、14年、両親の介護のため転属を希望。岐阜支社デスクとなり、15年に名古屋本社生活部に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
47
三重苦に見舞われた新聞記者が、一家言を防御に“わけあり”であることに真っ正面から対処していくドキュメント。“わけあり”を懸念視している外野と内野の認識を、打ち取れたかまでは言及しない事とする─★3/5 ここで私が指す三重苦とは著者の持病である鬱とパーキンソン病、そして両親の介護問題の事です。2017/07/29
吟遊
16
著者は、中日新聞の記者で、「わけあり」となってからは生活部で紙面を書いていた。 自分の体験もそこに綴るし、その体験が世の中でどう位置づけられるか、大局的に見て生活者の目線で捉えている。 だからこそ、この本も社会問題を上から理路整然と見る視点でなく、当事者の立場から、かつ幅広い視野をもって書きえたのだと思う。2018/09/18
チェアー
14
書き下ろしの部分が少なく、フェイスブックや記事からの引用が多く、「わけあり感」をうまく説明しきれていない感あり。自分や家族が弱くなれば、見える風景は変わる。実はみんな「わけあり」なのに、それを表に出さず「わけなし」を装って生きているのだな。2017/11/27
hwconsa1219
6
中日新聞(東京新聞)の現役記者でワールドカップの時期にドイツ特派員の経験もある著者が,過労でうつ病となり,ご両親が介護となるのみならず,パーキンソン病までも発症するという「わけあり」でありながら,それに真正面から対峙していくドキュメントです。 著者個人の人柄が文章からにじみ出ているのもさることながら,ドイツ語翻訳者として身を立てつつ,それを全力で支える奥様の姿にも「強いなぁ」と感嘆。 冬は必ず春となる,という著者の何気ない一言が印象的です。2017/10/24
エドバーグ
5
著名な朝日の狂犬記者 永栄さんを彷彿とさせる 強烈な矜持を感じました。権力がなんぼのものだ の叫びですね。ご自身も難病を患っておられますが、ご自愛され次作に多いに期待しています。2020/03/24
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- 和書
- 弥勒世 〈上〉 角川文庫