内容説明
現実にはあり得ない場面を設定して、さぁどうする、と迫り、危機感を煽りたてる―。そのトリックを、ベテラン軍事ジャーナリストが徹底暴露、そのたくらみが国民を誘導する道すじを明らかにする。
目次
1章 あり得ない問題設定(安倍政権「改憲」の血脈;意外だった米国の冷たい対応;懇談会四類型はだましか;米国を守ることの陳腐さ)
2章 海外の武力行使求める報告書(どうしてもやりたい「駆け付け警護」;任務逸脱の原点はカンボジア派遣;陸上での邦人救出はあり得ない;「武力行使と一体化」求める懇談会)
3章 「国家安全保障基本法」の罠(法律が変える憲法解釈;魔法のような議員立法)
4章 「防衛計画の大綱」へ自民党が提言(「防衛を取り戻す」とは軍拡だ;「策源地攻撃能力」を主張;核兵器保有への誘導路か)
5章 自衛隊の「国防軍」化からみえるもの(対米支援の犠牲になる自衛隊;戦争呼び込む集団的自衛権の容認;良質な若者は逃げだす;身内に甘い軍法会議)
著者等紹介
半田滋[ハンダシゲル]
1955年、栃木県宇都宮市生まれ。下野新聞社を経て、91年中日新聞社入社、東京新聞編集局社会部記者を経て、2007年8月より編集委員。11年1月より論説委員兼務。1993年防衛庁防衛研究所特別課程修了。92年より防衛庁取材を担当。2004年中国が東シナ海の日中中間線付近に建設を開始した春暁ガス田群をスクープした。07年、東京新聞・中日新聞連載の「新防人考」で第13回平和・協同ジャーナリスト基金賞(大賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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