内容説明
観光大国、巨大な米軍基地、そして先住ハワイアンの島…さまざまな顔を持つ“楽園”ハワイの知られざる現実と、持続可能な未来を求めて奮闘する人々の素顔を伝える。
目次
1 先住ハワイアンから見たハワイ―アロハ・アイナのココロ(「ハワイポノイ」―ハワイはアメリカではない?;タロイモ畑はぼくらの家族 ほか)
2 基地の島を歩く―太平洋のモンスター(ハワイ最大の観光地;パールハーバーの復讐者 ほか)
3 観光大国のゆくえ―つくられたパラダイス(宮殿とホームレス;再びワイアナエ海岸へ ほか)
4 楽園の農場のヒミツ―疑惑のタネ(移民たちの村で;ハワイの中の沖縄 ほか)
著者等紹介
高橋真樹[タカハシマサキ]
ノンフィクションライター、編集者。1973年、東京生まれ。1996年から2010年まで、国際NGOピースボートのスタッフとして、世界60カ国以上を巡りながら、国際協力、難民支援などに携わってきた。現在は、様々なNGOとのネットワークを活かしながら、執筆を通じて世界の現実と「私たちにできること」を伝えている。紛争地の若者たちの出会いを描いた著書『イスラエル・パレスチナ平和への架け橋』(高文研)は、平和協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。2008年から放送大学非常勤講師として「パレスチナ難民問題」の講義を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シマヨウコ
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表に見えないハワイの抱えている闇の部分は、これから日本が向かおうとしている「観光立国」「経済優先」の結果として現れているように思える。 全編を通じて感じたのは、人と土地と文化のつながりを解いたり切り離すことが、結果として人を潰してしまうことになる。 そうならないために、立ち上がり、結びつきを作っていこうとしているハワイの人々や活動が紹介されているのが救い。 さて、日本はハワイの闇を反面教師としていけるのだろうか。2015/10/13
ともち
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当たり前の事だけど、旅先で知りえる事は、その国のほんの一部。行った人行った人が皆、また行きたい、住みたい、と口をそろえて言うハワイに、こんな面があるなんて。どの国に行く時も浮かれた観光客気分ではなく、その国にお邪魔する、と言う謙虚な気持ちでいなくては。何の予備知識もなく旅行してそこで初めて知る新鮮さ、驚きも良いけど、これからどこか旅に出る時はちょっとその国についてかじってから行きたいな、と思った。2012/09/16
まーちゃん
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ハワイ旅行前に歴史の勉強をと思い読んだ。作られたハワイ、今日までの歴史と隠された事実。知った上で訪れることが出来る、この本に巡り合えたことに感謝。いざハワイ到着したら、どう感じ何を私は考えるだろうか。楽しみだ。2012/09/09
ご
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著者の考えを主張するパートがほとんどで、 事実かどうかがよくわからない内容が多かったです。 参考になる部分もあったけれど、 期待していた内容とは違った。2019/08/11