内容説明
日本の敗戦により、「満州」に置き去りにされ、生きるために中国に残らざるを得なかった残留婦人・孤児たち。やっとの思いで祖国・日本に帰りついたが、そこに待っていたのは…。新聞記者として20年にわたり、「国家」に翻弄される人びとに寄り添い、苦難の人生を見つめる。
目次
1 「原告番号1番」池田澄江さんのたどった60年(「日本政府は本当に冷たい」;世界一尊敬している養母のこと;養父母に預けられた経緯 ほか)
2 「強行帰国」で国を動かした12人の残留婦人(「祖国で死なせて」;「強行帰国」のリーダー;国友忠さんとの出会い ほか)
3 政府の強制退去命令とたたかった井上さん家族の「きずな」(第二の家族離散;強制収容;二度目の強制収容 ほか)
著者等紹介
大久保真紀[オオクボマキ]
朝日新聞記者。1963年福岡県生まれ。国際基督教大学卒業。87年朝日新聞社に入社。盛岡、静岡支局を経て、東京本社社会部、くらし編集部、西部本社社会部などに在籍。2002年4月から編集委員を務め、06年4月から鹿児島総局次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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